○ユナイテッド、2年連続の大型補強を敢行
アトレティコ・マドリードに所属するフランス代表FW、
アントワーヌ・グリーズマンがユナイテッドと
来夏の移籍で口頭合意に達した、と英紙『インディペンデント』が報じた。
ユナイテッドは以前からグリーズマンに対してスカウティングをしており、
昨夏にも移籍オファーが取り沙汰されていた。
イブラヒモビッチ加入に合わせて移籍の噂は収束したものの、
イブラは1年契約であり退団の可能性、特にMLS行きが高いため、
即戦力と成り得るFWの獲得が最優先事項とされている。
アトレティコ側は再三オファーの拒否、および売却の可能性を否定しているが、
リーガでの不振、及び恩師シメオネの退任が高まっている事から
高額であれば移籍させる選択肢を採る見込みが出てきている。
またユナイテッド永遠のライバル・シティも彼に対してオファーをしており、
移籍金7000万ポンド(約90億円)を提示したものの金額に見合わないとし破談。
アトレティコ側は1億ポンド(約121億円)を要求しているとされ、
ユナイテッドはポグバに次ぐ高額での移籍を決断しなければならない。
またグリーズマンはポグバとも母国フランスの選手として交流があり、
互いのSNSでオフを共にする写真を上げるほどの親友。
ポグバ自身が交渉に関して口添えした可能性は高いが、
ユナイテッドで苦しむポグバからしても心強い存在が加わりそうだ。
仮にユナイテッドが1億ポンド満額払ったとしても、
では確実に移籍できるかどうかは分からない。
というのも、FIFAは未成年者の移籍制限に抵触したとして
アトレティコ。マドリーに対し2017年の補強禁止処分が下されている。
※対象期間は2017年1月及び8月。獲得はできるが選手登録が不可
その為アトレティコは選手の放出をしても後釜を確保できず、
たとえ補強に成功したとしても試合に出場させられない為意味がない。
仮にシメオネが解任され選手自身が移籍を示唆したとしても、
今年中アトレティコ側は頑なに選手へのオファーを退ける可能性が高いのだ。
モウリーニョ自身がグリーズマンをリクエストしたかは不明だが、
グリーズマンが見せたEUROでの活躍(得点王)を評価している。
2016年のクラブ収入ランキングでも1位に返り咲いたユナイテッドだが、
その豊富な資金力を活かしてビッグディールを成功させるのか。
今季の成績次第ではグリーズマンだけでなく、
多くのビッグネーム獲得の可能性が高まるだろう。
他にもボランチ含め補強のポイントがあるだけに、
”もし”グリーズマンとの合意が真実であればこの上ない補強だ。
更にこれが事実ならばユナイテッドは目先の交渉ではなく
中長期的なプランでプロジェクトを進めている事が分かる。
つまりはこの冬、ユナイテッドが誰を獲得するかで、
来季に向けた構想も判明してくるかもしれないうえ、
この1年をモウリーニョ体制の地固めをする”生みの1年”と考えているかもしれない。
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Matthew |