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劇的、セント・ジェームスパーク

チェルシー 2

76′ エデン・アザール (PK)
87′ デアンドレ・イェドリン (OG)

ニューカッスル 1

83′ ホセル

 


敵地セント・ジェームスで3連勝を飾れるか

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開幕2連勝を決め波に乗り切りたいチェルシーだが、

第3節は敵地セント・ジェームズパークでの試合となった。

熱いサポーターで知られる”Toon Army”らとの試合とあっては、

決して簡単な試合になるとも思えない。

ベニテスらしい堅実な戦い方をベースとしたマグパイズだが、

今季未勝利であるだけに、何とかホームで勝ち星を上げたいところだった。


ボールは持てどもゴールは遠く____

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ニューカッスルはホームながらも泥臭く戦う事を選択した。

システム上は3-6-1ではあったものの実質的に5バックで臨んでおり、

ボールが相手陣内にある時は3~4人でボールを囲うようにプレッシング。

そのプレスをかわされた場合はすぐさま帰陣し体勢を整え、

5+4ないし6+3のブロックを作る、ベニテスらしい組織的なスタンスで試合を行った。

それに対しチェルシーはDFライン付近でのリスクを伴うパスワークも正確にこなし、

ピッチを幅広く使ったポゼッションを行い、ゲームの主導権を握る事に成功した。

とはいえ決定的なチャンスを創れず、時間が過ぎていくばかり。

ニューカッスルは激しい球際に組織的なカバーリングを組み合わせることで

かなり強固なブロックを形成しており、崩すのは至難の業。

唯一光明を感じたのがアザールのドリブルが生み出すギャップであり、

ポゼッション率はチェルシーが終始圧倒的にリードするものの、

臨んだ通りのフィニッシュに繋げたシーンは殆どなかった。


輝くジョルジーニョの妙

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この日のチェルシーでもポゼッションの核はジョルジーニョだ。

ニューカッスルが中盤の人数を厚くし、スペースとパスコースを塞ぎにかかったものの

ジョルジーニョのポジショニングを抑え込む事は出来なかった。

寄せられても正確なタッチでプレスを掻い潜る技術はプレミアでも通用しており、

前半立ち上がりからアグレッシブに奪いにきたニューカッスルらの面々も

徐々に彼へのアプローチが弱まり、後手に回るシーンが多く見られた。

中途半端な寄せでは彼からボールを奪う事はできず、

むしろそのプレスから生まれたスペースを使われる方が危険だと感じたからだろう。

チェルシーが高い位置であろうと正確にパスを捌けていたのは、

ジョルジーニョが常に最適なパスコースと選択肢を提供していた影響が大きい。

この試合でジョルジーニョが残した、

パス成功数158本(チェルシー歴代1位)という数字が全てを物語っている。

ニューカッスルは1試合通して131本しか通せなかったのだが。


持てば状況が動くエデン・アザールの鋭さ

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「彼は90分戦えるコンディションとは言えない」

そうマウリツィオ・サッリは記者に対して話していた。

確かに彼本来の輝きとドリブルのキレを完全に取り戻せているわけではないが、

それでも今の彼が唯一無二の存在である事を確かめた試合でもあった。

狭いスペースでもボールを引き出し、プレスをかわし、

隙あらば緩急を織り交ぜたドリブルで敵陣奥深くへ進出していく。

人数をかけたプレスとカバーリングでニューカッスルはスペースを消しにかかったが、

最初から最後まで彼らはアザールを止められなかった。

先制となるシーンも抜け出したアロンソに精確なパスを供給した彼がもたらしたもので、

彼自身PKを決めている。

そして2点目となったFKも彼が受けたファウルによって獲得した。

試合の時間が進むほど、彼という存在がいかに優れたプレイヤーかを示していたはずだ。


少ないチャンスを活かせず、ホームの完成は静かに…

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サポーターらは素晴らしい試合になると期待していたかもしれない。

チェルシー相手のホームゲームでは近年勝ち越しており、

今季初勝利をきっとこの試合で挙げられると信じていただろう。

しかし蓋を開けてみれば一方的な試合展開で、

響くのは素晴らしいチェルシーのプレーに対する拍手ばかり。

大きな声援を送っていたホームの大観衆の歌声も、

絶交のカウンターのチャンスを潰される毎に弱まっていった。

最前線で体を張り戦い続けたサロモン・ロンドンだったが、

単独で状況を打開するにはあまりに余裕がなかった。

決定的なチャンスを決めきれなかった事は悔やみきれないだろうが、

WBAでも同じような試合展開から何度もネットを揺らしてきただけに、

「期待を裏切った」と感じるサポーターはいるかもしれない。

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武藤は3試合連続の途中出場となったが、

大きなインパクトを残すことなく敗戦を迎えている。

そもそも前を向いて攻撃するシーンに乏しく、

プレッシングに追われる時間が圧倒的に多かったことが大きな要因ではあるが、

こういった厳しい試合での得点こそ彼の立場を保証する鍵だろう。

機動力と推進力という似た特徴を持つマーフィー、リッチーらとの

ポジション争いを制する為にも、少しでも早く結果を残したい。

この日はチェルシーからのローンであるため欠場したケネディも含め、

ニューカッスルの前線は充実した人材が揃っている。

結果こそが、彼の今後を左右するはずだ。


モラタか、ジルーか

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これは昨季の冬から続いている議題だ。

チェルシーのストライカーとして先発に名を連ねるべきは誰か、という問いである。

この日モラタはマンマークに近い形で動きを封じられ、

得意の抜け出しを行うだけのスペースと余裕を与えられなかった。

強靭なフィジカルを駆使し対人戦に秀でた相手CBフェルナンデス、シェアらも

彼の特徴を上手く殺すようなプレーを心がけていただろう。

細かなフィジカルコンタクトを繰り返してはモラタにフラストレーションを与え、

メンタル面での駆け引きでもモラタは上回れなかった印象が強い。

とはいえ彼に代わって入ったジルーも結果は残せておらず、

またしてもこの議題に対するサッリの回答は先延ばしになったと言っていい。

ストライカーという役割こそ同じなものの、異なる特徴を備えたモラタとジルー。

このどちらかがエースとしての資格を備えているのかどうか、

サッリはその鋭い眼差しで推し測っていることだろう。

この記事を書いた人

Matthew Matthew

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