Dka0D_OWwAAxL2W

連覇に向けシティが快勝、対するガナーズは苦しいスタート

マンチェスター・シティ 2

14′ ラヒーム・スターリング
64′ ベルナルド・シウバ

アーセナル 0

 


ほぼ継続路線のシティに対し、新体制発足のアーセナル

DkagyWbX0AAzT75

昨季圧倒的な強さでプレミアを優勝したマンチェスター・シティ。

今夏大型補強の噂もあったものの、

最終的にはかねてから移籍の話が持ち上がっていたマフレズの獲得に留まった。

レンタルバックがマンガラはじめ何人かいるものの、

スカッドに大きな変化はもたらされていない。

これは獲得に失敗したというよりも、ペップ自身が”継続”を選択したと言える。

国内での戦いに関して言えば未だ危機感を感じる要素は乏しく、

今季も魅力的で、強力なチームを見る事が出来そうだ。

対してアーセナルは22年に及ぶアーセン・ヴェンゲル体制に終止符を打った。

勇退したヴェンゲルの後任はPSGを率いていたウナイ・エメリ。

チームの最適解を考え、柔軟にチームを変化させる事に定評があり、

アーセナルに在籍する多くのタレントたちの能力を最大限引き出す事がタスクとなる。

大型補強も敢行し、守備の要としてGKにベルント・レノ、

DFソクラティス・パパスタソプーロスやリヒトシュタイナーを、

MFにはW杯で名を上げたルーカス・トレイラを獲得し、

ロりアンからは逸材ゲンドゥージとの契約に成功している。

プレシーズンでは新戦力が中核として機能しはじめており、

ゲンドゥージとトレイラには大きな期待がかかっている。


進化し続けるシティ、プレースピードは最高の領域へ

DkagygyWwAAIRY1

まずこの試合を通して感じたのは、

シティの選手達がペップから与えられたプレー原則を完全に理解し、

無意識化で共有できていることだ。

攻守のトランジションは勿論、ビルドアップからフィニッシュまで

無駄な部分はほとんど感じる事がない。

”パスコースは探すものではなく、作り出すもの”

常に最適の距離で、位置で、タイミングで動く事を命じられた選手らは

アーセナルのハイプレスをものともせず、決定機を作り出している。

新加入のマフレズはまだ機能しているとは言い難いものの、

天才肌だけに一度自身のプレーに哲学を獲り込めば最高の結果をもたらすだろう。

とはいえW杯の影響もあるからか、シティの選手らには疲労の色も。

らしくないミスも散見され、決してペップにとって満足いく内容ではなかった。

(それを決めきれないアーセナルにも問題は大いにあるのだが)


狙いが機能しないアーセナル、ゲンドゥージには時間も必要か

アーセナルのウナイ・エメリは真っ向勝負を王者に挑んだ。

2列目に運動量豊富なラムジーを起用した事も狙いの1つだろう。

相手のDFラインに積極的にプレスをし続け、

ボールを奪えばエジルとムヒタリアンに預け、オーバメヤンへ___

狙いこそハッキリとしていたものの、機能には至らなかった。

そもそもシティからボールを奪うのは至難の業であり、

エジルやムヒタリアンは本来攻撃でこそ真価を発揮する選手である。

ラムジー、ジャカ、そしてまだ19歳と若いゲンドゥージに、

シティ相手に中盤を制圧しろと言うのは酷の話だ。

負傷によりメイトランド=ナイルズの交代が余儀なくされたのも痛かった。

経験豊富なリヒトシュタイナーであったが、如何せん相手が

スピードとテクニックで勝負してくるマフレズやベルナルド・シウバ。

分が悪い時間が続いてしまっていた。

とはいえゲンドゥージやナイルズのように若手を起用したエメリ。

負傷離脱など起用した背景には理由が伴うものの、

こうした若手抜擢はチームに競争力をもたらすものだ。

プレシーズンで好印象を残しているゲンドゥージにとっては

苦いプレミアデビューとなってしまったものの、

この経験はきっと彼の将来に大きな影響を及ぼすはずだ。

そのポテンシャルを開花させるには時間が必要であろうが、

その才覚に疑いの余地はない以上、長い目で成長を見守るべきだろう。

特に長短のパスセンスには目を見張るものがあり、

まだ10代ながらもハングリーさと闘争心を感じ取れる逸材だ。

戦術的センスとイマジネーションは、偉大な先輩たちが教えてくれるはず。


ペップが強いられるコンディション調整との戦い

DkatNTcX0AIY_rU

主力の多くがW杯を経てチームに合流した事で、

選手らには今オフでリフレッシュしきれていない者もいるだろう。

身体的な疲労以上に、メンタル面でのコンディション調整に強いられている。

ペップからすれば、戦術的ベースが構築された今だからこそ

チームに更なる進化とマイナーチェンジを施したいはずだ。

しかし、それを行うには選手らの状態があまりにも理想と離れすぎている。

実際にアーセナルとの試合でも集中力の欠如は見られ、

グアルディオラがタッチライン付近で身振り手振り選手に激を飛ばしていた。

選手達がどうかは分からないが、少なくともペップ自身は多少の危機感を感じているかもしれない。

強者であればあるほど、研究をされ対策されるものだ。

それこそプレミアは今季も曲者ぞろい。

簡単なシーズンになりそうだと、楽観視する材料は見当たらない。


ベルナルド・シウバに飛躍の瞬間が近づく

DkackMqX4AAeNud

インテリオールとして先発起用されたベルナルド・シウバ。

ロシアW杯でもポルトガル代表として堂々たるプレーを見せ、

改めて彼の実力を世に示した印象を残している。

正確なパス、ボールスキル、そしてこの日決勝点を奪った決定力。

彼はグアルディオラの薫陶を受けながら、確実に成長を遂げている。

持ち前の運動量に高い戦術的インテリジェンスが上乗せされた今、

ベルナルド・シウバにとってキャリア最高の時間が近づいているのは確実だ。

インテリオール、ウイング、それもサイドを問わずプレーできる魅力も大きい。

今季シティがリーグとCLの両タイトルを狙うのであれば、

彼のようにあらゆる形でチームをサポートできる選手が必要不可欠。

今季は、ベルナルド・シウバに注目していきたい。

この記事を書いた人

Matthew Matthew

最近の記事

  1. Do8VduuUUAE0TAc
  2. Do6aHQlXsAAMCH9
  3. mauriciopochettino-cropped_i5dyyhuo5fiq1qcpbft9zq273
  4. Do60ytKX0AE-4kq
  5. Do14qDRXsAYaIpV
  6. DoRv1lwW0AE7VFQ
  7. DnJNZ-zXoAM7BXB
  8. DliqKcbX4AEj_ZP
  9. Dk9133AUwAAQnxT
  10. Dk8fNpJXsAA95qF
  11. Dka0D_OWwAAxL2W
  1. claudio-ranieri_eadomkw8f3d1urq4i7l1o91a

    プレミアリーグ解説

    Congraturations, Boss!!ラニエリがFIFA最優秀監督賞を受…
  2. images

    プレミアリーグ解説

    プレミア開幕、優勝候補の明暗は分かれる。
  3. b08046d5-94d9-46ad-b03c-fb3cd17230ca

    チェルシー速報&結果

    セスク起用が難しい理由とは
  4. 14067664_1085319418212189_6139898886331765660_n

    プレミアリーグ解説

    EFLカップ、ベスト16が揃う
  5. Do6aHQlXsAAMCH9

    チェルシー速報&結果

    チェルシー、サウサンプトン相手に3発快勝!
PAGE TOP