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武藤初先発&初得点 惜しくもユナイテッドが劇的勝利

マンチェスター・ユナイテッド 3

70′ ファン・マタ
76′ アントニー・マルシアル
90′ アレクシス・サンチェス

ニューカッスル・ユナイテッド 2

7′ ケネディ
10′ 武藤嘉紀

 


現地時間6日に行われたプレミアリーグ第8節、

マンチェスター・ユナイテッドとニューカッスルの試合がオールド・トラッフォードで行われた。

ユナイテッドは公式戦4試合で未勝利が続き、

内容も伴ってないことからモウリーニョ監督の解任が騒がれる。

「ニューカッスルの試合の結果関係なしに、試合後解任される」という

過激なニュースも飛び交う中、スペシャル・ワンは意地を見せられるかどうか。

対してニューカッスルは今季未だリーグ戦未勝利で降格圏の18位に沈む。

新戦力獲得の為の投資を渋るオーナーとベニテス監督の対立も騒がれる中、

スペイン出身の知将は武藤嘉紀を先発に起用。

ここまで途中出場を重ねていた武藤はこれがリーグ初先発となった。


最高の立ち上がりを見せるニューカッスル

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試合は思わぬ展開を見せた。

立ち上がりから動きの重いユナイテッドを尻目に、

ニューカッスルが立て続けに得点を奪ってみせたのだ。

失点のシーンで感じたのはユナイテッドDFの対応の甘さ、

ギリギリのシーンで体を投げ出すだけのメンタリティがなかったことだ。

失点直後のバイリーの表情、茫然自失といった彼の顔が印象的で、

マンチェスター・ユナイテッドというチームを取り巻く雰囲気の悪さが露呈している。

ニューカッスルが得点で勢いづき、球際でも激しさを増す一方、

ユナイテッドの攻撃は単調なプレーに終始し、リズムに欠ける。

特にニューカッスルの中盤センター、ディアメとシェルビーが素晴らしい。

ボールコンタクトに優れつつ、展開力と打開力を秘める彼らの奮闘が

2点ものリードに繋がったことは間違いないだろう。


ギャンブルに勝ったモウリーニョ

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これ以上なく追い詰められたモウリーニョはすぐさま手を打った。

19分にはCBバイリーを下げ、中盤のマタを投入。

「攻める」という強烈なメッセージをピッチに送った。

マタの投入によりビルドアップが流動的かつスムーズに行われるようになり、

よりスペースを活かした攻撃をユナイテッドが見せ始める。

決定的なチャンスをラッシュフォードなどが迎えるも得点には至らず、

点の匂いはするがゴールが遠い試合展開となっていった。

とはいえニューカッスルも球際の強さを見せ、カウンターのチャンスを作り、

両者譲らない時間が続いていく。

後半開始と共にモウリーニョはDFマクトミネイを下げフェライニを投入。

フェライニがトップ下に入る形となり、ルカクと共に相手PA内での優位性確保が狙いだ。

形問わず、とにかく点が欲しいという”いつもの”パターンとなった。

フェライニの投入はニューカッスルのDFラインを下げさせる事にも役立った。

フェライニ、そしてルカクというフィジカルに優れた2トップに引きずられた結果、

ニューカッスルの2CBと2ボランチの間にはスペースが空き始めており、

特にゴール前へのこぼれ球はユナイテッドに決定的なシュートチャンスを多くもたらしている。

しかしゴールが遠い。

ニューカッスルの守護神ドゥブラフカの好守が光る中、

モウリーニョは最後の賭け、アレクシス・サンチェス投入に踏み切った。

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崩しの切り札としてサンチェス起用の選択は理に適ったものだが、

プレーの起点が増えたユナイテッドに対してニューカッスルの対応が遅れてしまった。

ポグバ、マタ、サンチェスら創造的な選手に加え2トップはルカクとフェライニ。

有効的な対策をピッチを示せないまま迎えた70分、とうとうアウェイチームは失点した。

結果から言えば、美しいFKを決めて見せたマタの得点こそがこの試合を大きくわけた。

ニューカッスルは何が何でも2点目を奪われない事が最大のテーマとなった以上、

より自陣でコンパクトなブロックを作っていく。

しかしそれはカウンター時のエネルギーを失わせ、

守備バランスを失うほど攻撃的な陣容となったユナイテッドに有利に働いた。

ニューカッスルがDFラインの幅を狭めたことでサイドには広いスペースが生まれる。

そしてようやく、それまで鳴りを潜めていたアントニー・マルシアルが活かされた。

得意のエリアで前を向きボールを貰う機会が増え、彼本来の能力を示す最高の舞台が用意された。

75分、彼が奪った同点ゴールは時間の問題だったのかもしれない。

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浮かない表情ばかり浮かべ、チームが決定機を外すたび苦笑いを浮かべたマルシアル。

彼が躍動し、同点弾を奪った10分間のプレーがこの試合の彼の評価を変えたはずだ。

前半は得意の形でほとんど仕掛けられず、

後半も彼本来のプレースタイルとは程遠いパフォーマンスを見せていただけに、

あのまま1-2で敗戦を迎えていれば非難の標的とされていただろう。

ポグバと見せた即興のアイディアは美しく、そして洗練されたゴールを生み出した。

彼への期待を失いそうになるたび、彼は夢を我々に見せてくれるのだから困ったものだ。

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「ここまできたら引き分けで十分」

後ろ向きなプレーが見え始めるニューカッスルに対し、

ユナイテッドが攻撃の手を緩める事は無かった。

90分にもたらされたサンチェスの劇的逆転弾は、

ひたむきにゴールを狙った姿勢が生んだものに他ならない。

ここ数試合のユナイテッドに欠けていた最大のモノ、「勝利への欲求」が生んだのだ。

これほど全力で、これほどゴールに飢えた表情を赤い悪魔の選手らがみせたのはいつぶりだろうか。

彼らからこれほどまでの闘志を感じたのは、久しぶりに感じた。

少なくとも、”夢の劇場”と呼ばれるホームの名に恥じないゲームを彼らは演じたのだ。


武藤が見せた可能性

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結果は残念なものに終わってしまったが、

武藤の持つ優れた特性と可能性を示すには値する試合だったことは確かだ。

カラバオ杯では不本意なパフォーマンスに終わり

「プレミアのレベルにない」とまで評価されてしまった彼ではあったものの、

オールド・トラッフォードで見せた彼のプレーは素晴らしいものだった。

臆することなくコンタクトを繰り返し、精力的なランとアタック。

これまで先発を務めていたホセルとは違ったアイディアを彼は示して見せたのだ。

日本からドイツへ渡った時も当初適応に苦しんでいた武藤だが、

今回も同様、彼は彼自身の課題と真摯に向き合って改善に取りくんでいるのだろう。

これまでの途中出場とは異なる、彼本来の秘めるポテンシャルの高さを改めて感じている。

彼がこの試合で奪った得点シーンこそが彼の良さが詰まったものだ。

瞬間的なアジリティーとボディバランスこそ、彼がプレミアでも通用する武器のはず。

そして何よりプレーのひたむきさが、現地ファンの心を掴んでいくだろう。

マグパイズのサポーターが求めるのは

超絶的な技巧でもなければ超人的な身体能力でもない。

チームの為に体を投げ出し、ただひたむきに泥臭く戦う選手こそ、彼らは愛するのだ。

武藤が彼らに受け入れられないわけがない。

この記事を書いた人

Matthew Matthew

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