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至高の激闘

チェルシー 1

25’ エデン・アザール

リバプール 1

89′  ダニエル・ストゥーリッジ

 


カラバオ杯に続く屈指の好カード

26日に行われたカラバオ杯に続き、チェルシーとリバプールが激突した。

26日の試合ではチェルシーが2-1で逆転勝利を収めたものの、

このまま引き下がれないのが今季こそリーグタイトルを狙うリバプールだ。

クロップ体制も4年目を迎え、チームの完成度は大きな強み。

リーグ戦全勝でひた走る完成されたリバプールのスカッドを、

就任して2ヵ月足らずのサッリ・チェルシーが連勝を飾れるかどうかが注目された。


立ち上がりはカウンターのチャンスをリバプールが掴むも…

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試合展開は各々のチームが持つ”色”を前面に出たゲームとなる。

ポゼッションを基本軸としボールを持つチェルシーに対し、

リバプールは高いプレッシャーラインを敷きハイプレス&カウンターを狙った。

お互いシステム上では4-3-3と対照的な恰好ではあったものの、

リバプールはDFラインは非常に高く設定されていた。

ミルナー、ワイナルドゥムの中盤センター2人の位置が印象的で、

彼らはチェルシーのインテリオール、カンテとコヴァチッチの前に位置を取っていた。

自身の裏のスペースを使われる事以上にパスコースを限定し、

敵陣深くまで押込み、チェルシーを窒息させる狙いがはっきりとしていた。

クロップはチェルシーを相手に、力勝負を挑んだのだ。

そしてその狙いは実際に多くのカウンターを生み出し、

前半立ち上がりから決定的なチャンスをリバプールにもたらしていた。

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チャンスをサラーが決めきれない。

チェルシーもシュートチャンスを作ってはいたものの、

ゴールの可能性を感じさせるシーンを創り続けていたのは確実にリバプールだった。

しかしほんの僅かな隙を、リバプールの綻びをチェルシーは見逃さなかった。

極端に高く設定されたDFライン、前がかりになった中盤の背後を

ジョルジーニョとコヴァチッチが巧みに利用し、

コヴァチッチが放った見事なスルーパスは完璧に抜け出したアザールに届く。

左足を振り抜いたアザールのシュートはゴールのファーサイドに吸い込まれ、先制。

難しい試合を少ないチャンスでモノにする、チェルシーらしさ溢れるゴールだ。

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「彼はシーズンで40得点はするだろう」

そうマウリツゥオ・サッリは語っている。

嘘か本気か真偽の程は定かではないが、それだけ彼に信頼を感じているのだろう。

カラバオ杯後には「それでもまだ(アザールには)改善の、成長の余地がある」とも

語っているだけに、サッリは彼のパフォーマンスを最大限引き出す自信があるはずだ。

レアル・マドリーへの移籍に騒がれたオフの喧騒にも影響されず、

彼は、彼のやるべきプレーを楽しんで行っているように見える。

少なくとも今の彼は、ロンドンでの生活を愛しているようだ。


攻守連発のチェルシー、そして起こる劇的な同点弾

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立ち上がりだろうと、先制点が入ろうとも両チームの選手らが

試合のペースを変える事は無かった。

ボールが止め処なく動き、激しく球際でぶつかり合い、闘い続けていた。

先制点を奪ったチェルシーだったが後半になると受けに回りはじめ、

試合の主導権を握り始めたのはリバプールだったが

ケパやリュディガーらの攻守に阻まれ得点が奪えない。

特に目についたのがサラーの不調。

確かにこの日も鋭い切り替えし、精確なボールタッチは高い質が伴っていたのが、

アタッキングサードでの働きは本来のパフォーマンスに程遠かった。

前半立ち上がりからの決定機を外し、ラストパスは味方とビジョンが共有できない。

昨季見せた輝かしい彼のプレーは最後まで見られず、後半途中に交代している。

とはいえフィルミーノ、マネらに関してはコンディションも良さそうで、

特にフィルミーノが目のケガがプレーに影響していない事が幸い。

プスカシュ賞にも選ばれた事が、彼の状態を良くしてくれるといいのだが…

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試合がアディショナルタイムを迎えようかと思った刹那だった。

終盤に投入されたストゥーリッジがPA左手前でボールを受けると、

彼は迷いなく左足を振り抜いた。

見事なコースを描いたボールがケパの指先をかすめ、ゴール右上へと入る。

まるで時間が止まったかのような静寂が訪れ、歓喜の瞬間となった。

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最高の試合に最高のゴールはつきものだが、

それでもダニエル・ストゥーリッジのゴールは格別だ。

それまでの流れも、過程もすべてを一掃させる”結果”を彼はもたらした。

こういった試合で簡単に負けなくなったのが今のリバプールの強さかもしれない。

昨季CL決勝で敗けた悔しさを知る選手が多い。

重要な試合で敗けた時の感情はいまだ彼らの中に残っているだろう。

彼らは間違いなくこの試合で苦しんでいたが、彼らは敗けなかったのだ。

鉄板の3トップに、ストゥーリッジやシャキリらが違いをもたらせられれば、

リバプールが更なる高みに昇る事は間違いない。


印象的な笑顔を残した両指揮官

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試合終了の笛を聞いた両指揮官は、満面の笑顔で互いに健闘を称えた。

試合後記者に笑顔の理由を聞かれたサッリは

「素晴らしい試合だったからね。この試合を楽しんでいたんだ。」

と説明した。

サッリとクロップが指揮官としてやるべき事をやり尽くした結果がこれなのだろう。

悔いはなく、ベストを尽くした結果を彼らは受け入れた。

試合の反省とは別に、この試合を素晴らしいものにした事実を、彼らは分かち合ったのだ。

これほど素敵な笑顔がこぼれる試合を、またお目にかかれることを願おう。

この記事を書いた人

Matthew Matthew

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