C4em2lhXUAA96v6

バーンリー奮戦、チェルシーと引き分ける

チェルシー 1

7′ ペドロ

バーンリー 1

24′ ブレイディ

 


C4dt5VxWcAA2XN7

現地時間12日、プレミアリーグ第25節が行われ、

首位チェルシーは12位バーンリーと対戦した。

会場となったバーンリー本拠地ターフ・ムーアは”要塞”とされ、

序盤の第2節ではリバプールを破る大金星。

今季バーンリーが挙げている9勝は全てターフ・ムーアで奪っており、

昇格組ながら12位に躍進するベースはこの本拠地にあると言っていい。

激しい雪交じりの雨に晒された要塞だったが、

小規模のスタジアムながら満員に埋まり雰囲気は抜群で、

「古き良き英国フットボール」を愛するサポーターの情熱は凄まじい。

この試合でも、決して拍手はゴールやスーパープレイだけではなく、

ひたすらに、がむしゃらに戦った選手には惜しみない称賛が送られた。


○開始直後、見事なカウンターでチェルシー先制

試合が動いたのは僅か前半7分の出来事。

バーンリーは相手ボール時には堅く、密度の高いブロックを敷くが

被カウンター時の対応力には課題を残していた。

奪い取った瞬間に攻撃の選手全員が動き出すチェルシーは、

ここ数試合で更に切れ味を増しているカウンターで先制に成功した。

先制し、攻守のバランスを保ちながら試合をコントロールする____

試合巧者としての確かな立ち振る舞いがチェルシーの強みでもあるが、

しかしターフ・ムーアはそう簡単に屈しなかった。


○攻撃はサイド、守備は中央

C4eRudHWEAA4Ixq先制されたとて、サポーターの声が途絶える事はない。

チーム全員が球際でのファイトを厭わず、

そのプレーに対してサポーターは惜しみない拍手を送る、

熱血漢ダイチ指揮官の下、

「闘争と献身」を信条とする彼らはこの日もとにかく戦っていた。

攻撃時のプレーパターンは乏しいものの、

マイボール時にはサイド経由でクロス、

カウンター時にはゴール方向へダイレクトな展開と統一。

チーム全体でプレービジョンと方向性が定められている為、

その威力はチェルシーといえどもチャンスをもたらした。

守備時には先述の通り最後まで体を張ってブロック。

今季目覚ましい活躍を見せるGKヒートンを中心に守備組織は堅実で、

中盤の底に入ったバートンがチーム全体に闘争心を注入、

厳しい局面に晒されても、チーム全員が献身的に駆け回った。


○少ないチャンスをモノにし、同点弾を突き刺す

見事。

素晴らしいコースでゴールに突き刺さった同点弾。

チェルシーがFKからゴールを奪われたのは実に4年振りだったが、

PA付近の危険な位置でファウルを犯してしまった要因には、

バーンリーの諦めないチャレンジが生み出した物に他ならない。

粗削りながらも、ゴールへダイレクトに進むプレーで強襲。

技術的には乏しい彼らだが、スピリットを以て行われるプレーは

実に効果的で、チェルシーのゴール前へ幾度となく進出した。

36分にはロートンがGKクルトゥワと1対1の状況にまで持ち込む。

ただただ、ひたむきにプレーに情熱を注ぐバーンリーは素晴らしく、

2年前降格の悔しさをバネに昨季2部優勝、

今季こそ、と意気込む彼らには自信さえ感じ取れる。

敗北も決して少なくは無いが、

それでもどこか応援したくなる、そんなひたむきさが彼にはあった。


○後半に入ろうとバーンリーは情熱を注ぐ

ハーフタイムを挟もうと、バーンリーから熱が去る事は無かった。

後半開始直後の47分にはグレイが抜け出しシュートも、

クルトゥワが冷静にセーブし事なきを得る。

今季のチェルシーの出来からすれば、

これほどまでにクルトゥワのセーブに助けられる試合は稀。

それも相手は昇格組のバーンリーなのだから、

如何にプレミアリーグがタフなのかの証明でもあるかもしれない。

C4eHSVHWcAM1bp-バーンリーの熱いプレーに誘われる形で、

後半はインテンシティーの高い時間帯が続いていく。

”エンド・トゥ・エンド”の展開さえ数多く見られた試合は、

今季試合巧者の立ち振る舞いを示してきたチェルシーさえ巻き込む。

ボールロスト時のトランジションは両チーム抜群で、

バーンリーは前線からの激しいチェイシングで圧力を強めていく。

決して弱者としての戦いだけではない、

「勝ちに行く」姿勢をダイチ指揮官の下バーンリーは見せていた。


○コンテはシステム変更も効果は実らず引き分け

C4eWJdvWAAAAm0o

67分にはマティッチに代えセスク・ファブレガスを、

72分にはモーゼスに代えてウィリアンを投入。

そしてシステムを3-4-3から4-2-3-1へ変更する。

相手4バックに対し数的同数を宛がう事で相手を押込み、

コンテは中盤のリスクコントロールよりも創造性を重視していった。

が、試合終盤になろうとも体を投げ出す事も厭わないバーンリー。

チェルシーは攻撃のスイッチ自体は入ったものの、

要塞と化したバーンリーの牙城を崩す事はままならなかった。

87分にはペドロを下げバチュアイを投入して4-2-4へ。

引き分けでは満足しない、そんなコンテの表情だったが、

チェルシーに得点は生まれずそのまま試合は終了した。


○勝ち点1に留まるも、2位との差は広がる

chelsea-premier-league_p0zzcc1csl2d1na3sm2tmoirb

バーンリー相手に白星を落とす事は確かに予想外だったが、

それでも2位トッテナムが前日に敗れていた為勝ち点差は10に。

試合展開からすれば、まさにクルトゥワに助けられた部分もあり、

失点を1に抑えられたのは明らかに彼のお蔭だ。

そう考えれば、難しい試合でも勝ち点を拾えた事は

ポジティヴに捉えるべきであろうし、そうする事が賢明だ。

コンテは試合後の会見で、

「難しい試合だったが、予想通りではあった。

バーンリーがホームとアウェイで全く別のチームになる事は知っていたし、

ホームでは彼らが今季28ポイントを奪っているのだから。

開始早々に先制できたのは良かった。が、FKからの失点には失望したよ。

難敵相手に試合終了までゴールに迫る事は出来たが…あと少しだったね。」

と語り、チームの出来にはある程度満足感を示した。

ともあれコンテの言うように、この日のバーンリーは素晴らしかった。

チェルシーが悪かった、というよりも彼らを称賛すべきだろう。

アザールはこの日もキレのあるプレーを示していたし、

ペドロはピッチ全体で顔を出しては試合に関与していた。

決して順位だけでは語れない難しさがプレミアにはあるのだ。

昨季は2部であったとか、そういった事は最早関係ないのかもしれない。

その試合に、全力を注いだチームが強いのだから。

この記事を書いた人

Matthew Matthew

最近の記事

  1. Do8VduuUUAE0TAc
  2. Do6aHQlXsAAMCH9
  3. mauriciopochettino-cropped_i5dyyhuo5fiq1qcpbft9zq273
  4. Do60ytKX0AE-4kq
  5. Do14qDRXsAYaIpV
  6. DoRv1lwW0AE7VFQ
  7. DnJNZ-zXoAM7BXB
  8. DliqKcbX4AEj_ZP
  9. Dk9133AUwAAQnxT
  10. Dk8fNpJXsAA95qF
  11. Dka0D_OWwAAxL2W
  1. e383abe382abe382af2016e7acac5e7af80e382b4e383bce383ab

    プレミアリーグ解説

    エバートン、復活
  2. tottenham-premier-league-02102016_bmxuutkce4vt154lel9ggihbv

    プレミアリーグ解説

    好調トッテナム、首位シティを撃破
  3. DD6NLFxW0AAiVEU

    チェルシー速報&結果

    ジョン・テリーの新天地は2部アストン・ヴィラに
  4. cxjh-eaxaaaqoio

    プレミアリーグ解説

    今夜再始動のプレミアリーグ第12節、ピックアップ・プレビュー
  5. ctinyv0wcaaj5m

    チェルシー速報&結果

    明るい先が見えぬ敗戦。チェルシーがアーセナルに完敗
PAGE TOP