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苦しみながらの逆転勝利。チェルシーはスパーズを下す。

チェルシー 2

45′ ペドロ

51′ モーゼス

トッテナム 1

11′ エリクセン

 


 

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26日にプレミアリーグ第13節、

チェルシーvsトッテナムがスタンフォード・ブリッジで行われた。

チェルシーはリーグ6連勝中、しかも全てクリーンシートと

完璧な結果を残してきており、システムの習熟も相まって順調。

前節勝利した事で首位に浮上しており、自信を取り戻している。

対するトッテナムは決して良いシーズンを送っているとは言えない。

昨季優勝を争っていたはずのチームは得点力不足に悩み引き分けが多く、

勝てる試合を落としてしまうケースも。

ただ今季無敗を貫いている唯一のチームであり、

自慢の堅守は健在である事からも実力は確かなもの。

CL敗退が先日決まってしまったものの、浮上のきっかけを掴みたい一戦だ。

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いい形で試合に入ったのはスパーズだった。

スパーズはスタンフォード・ブリッジで26年間勝った事が無いが、

この日は明らかに勝ちに行っていた。

チェルシーを敵陣深くまで押込み、ハイプレスで中盤を制圧。

特にカンテ・マティッチの2ボランチへのコースを徹底的に塞ぎ、

サイドへ追い込むような守備がハマった。

ピッチを広く使って結果を残してきたチェルシーは閉塞感が漂い、

いつものようなリズムを取り戻せない。

そして普段のリズムとテンポを失った代償は、すぐに払う事になった。

サイドからドリブルで持ち込まれ、中央への侵入を許す。

見事なまでにブロックを叩き割られ、

精確なシュートがゴールを貫いていった。

明らかにチェルシーのリアクションは消極的で、

出足が重かった事を印象付けるような失点だった。

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エリクセンは今季初ゴール。

昨季の好調なチームの原動力となっていた彼だったが、

今季はここまで結果に苦しんでいた。

しかしこの試合の彼はスタートから激しく動き、

誰よりもこの試合に懸ける想いが感じ取れていた。

打ち貫いたシュートは見事なコースでゴールに吸い込まれ、

チェルシーのクリーンシート記録をストップさせた。

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前半を通して、特に立ち上がりのチェルシーは明らかに臆病だった。

選手のポジショニングは全体的に後ろ目、1mほどスタート位置が低い。

裏をかかれない為なのか、猛烈なプレスの圧力に押されたのかはわからないが、

相手のボールに対しても、自陣でのコンタクトでも遅かった。

その為しばしば相手に先にボールを触られては、

寄せた勢いを利用され裏をかかれるシーンが少なくない。

中途半端なプレスとポジショニングが致命的なエリアを生み出し、

スパーズの勢いを殺す事が出来なかった。

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ポチェッティーノはしばしば満足そうな表情を浮かべ、

選手達に「それでいい」とメッセージを送る。

”まさにプラン通り”と言ったところだろうか、

スパーズの選手は判断が速く、そして精確だった。

失点を境に徐々にチェルシーもエネルギーを前へ送るようになったが、

なかなか決定機につなげる事はできない。

前がかりになった所をショートカウンターで狙われるなど

危ないシーンも作られつつも、チェルシーは少しずつ前進した。

ペースとリズム、チームとしての形を少しずつ取り戻したチェルシー。

このまま0-1で前半が終わろうかとしていた時、

この試合誰よりもボールを追い、気を吐いていた男が同点弾を突き刺した。

美しいゴールで同点に追いつき、

チェルシーの選手達の表情に笑顔が戻ってきた。

救われたかのような顔のチームメイトに囲まれたペドロに、

スタジアムは最高の拍手を送り続けた。

狭いエリアに精確なフィードを突き刺したマティッチは今季5アシスト目。

守備でチームに大きな貢献をしつつも、

正確に、精確にパスを送り続けた彼はリーグのアシストランク2位に浮上した。
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一瞬でスタジアムは歓喜の渦に包まれ、

前半の出来からすれば最高に近い形で試合を折り返す。

徐々に掴んだペースから自信を取り戻し、

勝利への意欲がチームに再び活力を与え始めた。

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ハーフタイムに、コンテはしっかりと修正を施してきた。

選手を前へ進ませ、勇気を以てプレーする事を徹底させる。

ハイプレスに来られようとも臆病にならずパスを繋ぎ、

スピードとインテンシティーでピッチを制圧した。

追い付かれプランを崩されたスパーズは後半立ち上がりも苦しみ、

そしてその隙を見逃すほど、チェルシーのエースは甘くなかった。

後手の対応に回るスパーズのDFを尻目に幾度となくボールを収め、

果敢にDFラインを突破したD.コスタ。

フリーで折り返しを受けたモーゼスがしっかりと決め、

とうとうチェルシーが逆転する。

ポチェッティーノからは余裕が消え去り、

スパーズの選手達は状況を受け入れきれないような表情だった。

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決してパワーだけではない、確かな技術と闘争心で戦うエースは、

この日も多くのチャンスとフィニッシュに関与した。

1トップである以上数的不利での状況も多い中、

巧みなポストワークと献身的なチェイシングで貢献。

一瞬のギャップから反転しチャンスを創出したプレーは見事で、

今季10ゴール4アシストと獅子奮迅の働き。

好調のチェルシーの原動力は、まさしく彼だと言っていいだろう。

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スパーズも更に前がかりに攻勢に出るものの、

自信とスピリットを取り戻したチェルシーは堅かった。

誰もが前を向き、組織で動くブルーズに対し、

スパーズはラスト30mでチャンスを作る事すらできない。

得意のサイドアタックも左SBがヴィンマーだった事から鳴りを潜め、

右SBのウォーカーのみが攻撃のオプションのような状態。

エリクセンは先制して以降ずっとマティッチとカンテに苦しみ

バイタルエリアの得意なゾーンでボールを持つ事すら許されず、

完全に試合から消されてしまった。

ソン・フンミンもチャンスには絡むもののラストパスの精度、

イメージの共有に難があり勿体ない場面を重ねてしまう。

スパーズは立ち上がりから時間が経過するにつれ、大人しくなってしまった。

そのまま2-1で試合は終了。

チェルシーは昨季から因縁が続く相手、スパーズを逆転で下した。

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連続クリーンシートは途絶えてしまったが、

チェルシーの収穫は大きかったはずだ。

宿敵の相手スパーズにホームで先制されながらも勝利し、

それもほぼ固定されてきたメンバーで流れと自信を取り戻したのだ。

”苦しい試合でも結果を残す”

長いシーズンタイトルを狙うには難しい試合でも勝利し、

どんな試合でも自信を以てプレーする事が重要なのだ。

それを踏まえてもこの試合でチェルシーが勝利した意味は大きく、

今のチェルシーに更に大きな自信を与えたはずだ。

 

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ペドロ、モーゼスと好調を支える選手が得点したのもプラス。

この日の2人も常に全力だったし、

消極的なプレーばかりだった立ち上がりでもアグレッシブに走っていた。

ペドロは幾度となく相手GKまでボールを追いかけたし、

モーゼスは最終ラインで守備に参加しては、

豪快なスプリントで攻撃のフィニッシュまで顔を出していた。

彼ら2人が得点し、決して簡単ではない相手を下した意味合いは、

今後のチームの雰囲気に大きな影響を及ぼすはずだ。

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前半の表情とは打って変わって、

試合後のポチェッティーノ監督の表情は冴えなかった。

”チームのパフォーマンスには満足している。

だが、結果だけが唯一残念であり、失望している。”

確かにスパーズの出来も悪くなかった。

先制し、流れを掴んだ時間も長く、チャンスは作れていた。

もしチャンスを決めていれば、大量得点での勝利すら現実的だったはずだ。

(前半の印象からすれば、その可能性は大きかった)

しかし実際に勝ったのはチェルシーであり、

やはりトッテナムは乏しい決定力に泣かされてしまった。

ラメラとローズ不在を嘆くのは仕方がないだろうが、

残念だと思ったのは決して指揮官だけではないだろう。

 

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何はともあれ、チェルシーは勝った。

首位を維持し、難しい試合でも戦う事をチームに植え付けただろう。

決して激情家としての側面だけではないコンテ。

次の試合に向け、今回の試合内容を踏まえてチームを修正するはずだ。

臆病にはならず、前へ突き進む_____

昨季のレスターのような勇気がチェルシーには必要であり、

最後まで勇気を持ち続けたチームに、タイトルはもたらされるはずだ。

 

この記事を書いた人

Matthew Matthew

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