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苦しい試合を制したリバプール

リバプール 2

54′ フィルミーノ

84′ ミルナー

スウォンジー 1

8′ フェル


現地時間1日にプレミアリーグ第7節が行われ、

リバプールは敵地でスウォンジーと対戦した。

今季好調を維持するリバプールとは対照的に、

スウォンジーはリーグ3連敗中と低迷。

今季主力を軒並み引き抜かれてしまった上、

結果がでない事でグイドリン監督の解任も現実的に。

結果次第では即解任と噂されるほど、スワンズには重要な一戦だ。

そしてその重要性を示すかのように、

スウォンジーは試合開始直後からアグレッシブに戦って見せた。

球際では粘り強く、果敢にプレス。

サイドと縦を使い分けたボール展開はリバプールを苦しめた。

アーリークロスをバストンがフリーで合わせるなど、

リバプールは守備面で課題を抱える展開となっていった。

良い流れをスワンズは逃さず、

CKからのこぼれ玉をフェルが押込み先制。

ゴール前で数的優位を保ちながらも、

DFがボールウォッチャーとなってしまった、悔やまれる失点だ。

その後もスウォンジーはエネルギー全開。

指揮官の解任が騒がれるようなチームとは思えない程、

素晴らしいプレーを見せ続けた。

リバプールは前半は終始主導権を握られ、

コウチーニョやフィルミーノらも効果的にボールに触れない。

前半早々にララーナが負傷退場したこともあり、

この日のリバプールはオフザボールが冴えず、

強みのはずのビルドアップが上手くいかない。

何よりこれまで効果的なフリーランを行うララーナが不在となり、

前線と中盤を繋ぐことができなくなってしまった。

スワンズの果敢なプレスによりボランチは選択肢を失い、

結果としてコウチ、フィルミーノらが低い位置まで下がる始末。

それでは、攻撃が窮屈になるのは当然の結果とさえ言えた。

前半を0-1で折り返したリバプールは、

後半に向けて明るい材料の少ないままハーフタイムを迎えた。

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情熱を持ったプレーで圧倒したスウォンジー。

しかし、ハーフタイムが、その情熱を冷ましてしまった。

後半が始まると、スウォンジーは前半と違うチームだった。

プレスのおける連動性が失われ、球際で負けはじめる。

前半の出来に慢心したのかどうかは分からない。

ともあれ、後半のスウォンジーは悪い意味で落ち着いてしまった。

逆にリバプールは、前半の鬱憤を晴らすかのようにギアチェンジ。

お家芸のゲーゲンプレスと縦に早いフットボールで強襲した。

スワンズは前半の疲労もあったのか選手に熱さが無く、

歩く選手の姿が目立ってしまったのも印象的だった。

54分にとうとうFKの流れからフィルミーノが同点弾を決め、

スウォンジーは益々、エネルギーが失われてしまった。

前半とは見違えるように、コウチーニョは躍動。

ビルドアップからチャンスメイクまで、

リバプールの攻撃を組み立てていった。

スウォンジーもリバプールの拙い守備からチャンスを作るも

決めきれず、ジリ貧の展開。

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攻め立てたリバプールは84分、フィルミーノがPKを獲得し、

この日攻守に気を吐いていたミルナーが沈め逆転。

スウォンジーも敗北だけは避けたいと攻勢に出るも、

決定的なチャンスを逃しタイムアップ。

試合内容はあまり良くなかったものの、

リバプールが難しい試合で勝ち点3をもぎとった。

スワンズのサポーターにとっては、

前半は「あるべき姿のスワンズ」、

後半は「ありのままのスワンズ」といったところか。

兎にも角にも、前後半の出来が全く違ってしまった。

リーグ4連敗を喫したグイドリンの去就にも影響するだろう。


前半の内容からみれば、

リバプールは惨敗してもおかしくはなかった。

偏にスワンズが決めきれなかった面もあるが、

今季のレッズからすれば「らしくない」戦い方だった。

クロップのリバプールは、昨季からもそうだが

出来の良い試合と悪い試合の差が余りにも大きい。

(時に全く違うチームとさえ言えるほど)

相手チームがリバプールのスタイルにハマらなければ、

途端に推進力とエネルギーを発揮できない、そんな印象もある。

柔軟性を持たないチームだからこそ、

敵がハマった時の破壊力は凄まじくはあるが、

相手チームとの相性に左右されすぎる点は懸念だ。

対リバプールの研究が進んでしまえば、シーズン後半は

かなり厳しい試合内容が続いてしまうのではないだろうか。

その対策の答えの1つが今節の前半のスウォンジーで、

今後もこういった難しい試合をこなす必要があるだろう。

とはいえ、結果を残せたことは非常に良い。

厳しい展開、内容でも勝利を挙げられたことは

チームのメンタリティを保持する上で最高の結果のはずだ。

優勝を狙うチームであれば、

”自分たちの時間”でなくても結果を残していく事が重要で、

良くない内容でも最後は勝つ、そんな姿勢が求められる。

リバプールは色んな意味で、この試合を忘れてはいけない。

今季のリバプールには期待できる。

この記事を書いた人

Matthew Matthew

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