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エバートン、復活

あのしぶとく、強かなエバートンが帰ってきた。

2013-14シーズンには5位と躍進したものの、

一昨季、昨季は2年連続で11位。

ルカク、バークリー、デウロフェウなど逸材を抱えながらも

ケガ人やコンディションの調整に苦しみ不本意なシーズンを送った。

そんなエバートンは今年の2月、イラン出身の実業家、

ファルハド・モシリがクラブの筆頭株主に就任。

内側からクラブの改革に乗り出した。

during the Barclays Premier League match between West Ham United and Southampton at Boleyn Ground on August 30, 2014 in London, England.

かつてクラブに栄光をもたらしたマルティネスを5月に解任。

新指揮官にはサウサンプトンから名将ロナルド・クーマンを招聘。

(更に、この招聘はセインツ側に契約解除金である

500万ポンドを満額支払っての、事実上の引き抜きである)

さらにレスターからは、逸材を世界中からスカウトし

チーム優勝の立役者となった名FDスティーブ・ウォルシュを迎え、

「クラブ」としての力をより強固なものにした。

そしてその効果は補強にもすぐさま表れ、

今夏には引き抜きの噂が絶えなかったストーンズをシティへ

DFとしては史上最大の移籍金を以て売却。

その資金を基にクリスタル・パレスから人気銘柄MFボラシー、

スウォンジーからは大黒柱DFのA.ウィリアムズを獲得した。

ハワードが抜けたGKには実績十分なステケレンブルフと、

今夏の市場では実績あるベテランと将来有望な若手を続々補強した。

確かにストーンズの売却は戦力的に言えば痛手だ。

既に国内最高クラスのCBとの評価もあり、

国内だけでなく多くの国外有力クラブも興味を示していた。

とはいえ、その選手をギリギリまで交渉で粘ったことで、

最大の利益を以て売却。

そして更なる戦力のスケールアップへと成功させている。

補強にしろ売却にしろ、ウォルシュの手腕は流石と言える。

そして何より、ストーンズと並んで人気銘柄だったルカクを慰留。

チームの出来を左右しかねないほどの影響をもつCFを、クラブへ留まらせた。

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慌ただしい夏のオフシーズンを過ごし、

クーマンの下チームの攻守バランスを調整。

プレシーズンでは新機軸と3-4-1-2システムを試し、

更にはMFデウロフェウの1トップ抜擢など、

新指揮官は精力的にチームの建て直しを図った。

そして結果、プレミアが開幕すればエバートンは好調。

開幕戦で昨季2位のトッテナムを相手に善戦し引き分け。

その後は圧巻の4連勝で現在単独2位。

内容でも結果でも、ロナルド・クーマンは期待に応えて見せた。

4-3-3と3-4-1-2を相手や状況によって巧みに使い分け、

ベテランと若手のバランス起用も絶妙。

守備は堅く、攻撃は速い。

覚醒したルカクが攻撃を牽引すれば、

新加入のA.ウィリアムズは守備の中心として奮闘。

攻守において質の高いチームを、

クーマンはわずか3ヵ月で作り上げてしまったのだ。

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特にA.ウィリアムズの補強は大きかった。

年齢的にピークを迎えるジャギエルカ、

昨季ブレイクを果たし評価を高めるフネス・モリらと

形成する守備ブロックは人にもボールにも強い。

3バックの導入も可能とし、

何より彼自身のキャプテンシーはチームが必要としていたもの、

そのものと言っても過言ではなかった。

経験確かなステケレンブルフとも連携は問題なく、

彼がコンスタントに出場できればかつての堅守を取り戻せるはずだ。

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シーズンはまだまだ始まったばかりではある。

しかし、失ってしまった自信と誇りは取り戻せるはずだ。

難敵ストーク相手にもしぶとく勝利を得て、

格下相手にも取りこぼさない安定した戦いを見せている。

ウォルシュの存在もある以上、

今冬の移籍市場も大きな見どころとなるはずだ。

エバートンは変化の時を経て、

大きなステップアップの道を進んでいるのかもしれない。

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Matthew Matthew

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