チェルシー 2
47′ アザール(PK)
89’ ジエゴ・コスタ
ウエストハム 1
77′ コリンズ
王者として臨んだ昨シーズン、10位と低迷したチェルシー。
新戦力パイェを筆頭に7位と躍進を果たしたウエストハム。
対照的な昨シーズンを過ごした両者が開幕戦で激突した。
ウエストハムは既にEL予選を戦っているが、
対するチェルシーは今季初公式試合となり。
試合前の予想では「戦う状態」ができているウエストハムが
勝利するのでは、との声も大きかった。
チェルシーは新加入のカンテ、
ウエストハムはアイェウ、ノルトベイトが先発した。
試合がいざ開始されれば、
試合を終始コントロールしていたのはホームのチェルシー。
試合終了間際まで1-1ではあったものの、
内容で圧倒していたのは間違いなくチェルシーだった。
コンテ・チェルシーは序盤からアグレッシブだった。
球際で強く、特に中盤でのプレスを徹底していた。
この日チェルシーはカンテをアンカーに置いた4-1-4-1を採用。
オスカルとマティッチをインサイドハーフに置いた。
マティッチとカンテを底に置く4-5-1も予想されたが、
4-1-4-1を採用することでプレスエリアの押し上げに成功、
ウエストハムのボールをことごとく中盤で奪い取った。
特にマティッチは攻守に躍動し、
攻撃時にはリンクマン、守備時には強烈なプレスで貢献した。
カンテ自身はチームに合流して2週間という厳しい状況からか
判断ミスをしばしば行い無用なファウルを犯してしまっていた。
(とはいえ、幅広いスペースを単独で埋め、チームのバランスを構築)
個人としてのパフォーマンスには素晴らしいものがあったが、
まだまだ攻守における連動性は乏しい印象があった。
試合自体も終了間際、コスタの劇的なゴールで勝利したものの、
チャンスを決めきれずドロースコアのまま試合が推移していたのは残念だ。
もし仮にドローで終わっていたなら、
チームの状態に対する目線は大きく変わっていたかもしれない。
どちらにせよ、今のチェルシーからは「途上」という印象を受けた。
高いインテンシティーとシステムを浸透させ、
あらゆる試合相手に自身のスタイルを突き通せるよう図っている。
チーム戦術のベースを構築している段階であり、
選手間の連動性など複雑なステップには到達できていない。
あくまで連携はこれまで培った関係であり、
細かな約束事の徹底までは行っていないようだ。
つまりまだまだ伸びしろがあり、
今後の日程を重ねることでクオリティを上げていくだろう。
カンテとバチュアイが出場し結果を出した事もプラスで、
開幕戦を白星で終えた事は非常に大きい。
次節が早くも楽しみだが、
噂の4-2-4を試すのかどうかも注目したい。
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Matthew |