マンチェスター・ユナイテッド 3
40′ マタ
59′ ルーニー
64′ イブラヒモビッチ
ボーンマス 1
69′ アダム・スミス
モウリーニョ新体制の下、ユナイテッドは新たなシーズンを迎えた。
開幕戦の相手は昨季16位のボーンマス。
ボーンマスのホームとはいえユナイテッド優勢が予想され、
そのまま結果としても、名門の快勝で終わった。
とはいえ、スペシャル・ワンのチームは課題も見られた。
というのも、攻守におけるインテンシティーや精度が低く、
序盤はあわや失点というシーンすらあった。
確かにブロックは的確に敷かれ、大きく崩されるシーンこそ
少なかったものの、ボール保持時のアクションは消極的。
中盤で効果的なビルドアップを行う事ができず、
ボールは回すも結局は縦に入れられず、相手に寄せられ、
逆サイドやイブラめがけてロングボールを蹴ってばかりだった。
イブラヒモビッチも高いボールコントロールスキルを持つが、
前線で孤立し、なおかつ機動力が乏しい彼では局面打開は困難。
メンバーで見ればボールを効果的に回すことは簡単のはずだが、
エレーラ、フェライニの両ボランチはパス&ムーヴに乏しく、
特に後者に関しては攻守に消極的ですらあった。
たまらずルーニーが下りてきてビルドアップするも、
結果としてイブラや両サイドの孤立を促してしまった。
守備に関しても、ボールホルダーに激しく寄せるわけでも、
連動したブロックを構築するわけでもない。
どちらかといえば個人能力で1対1を仕留め、奪うやり方だ。
モウリーニョにしては脆さを感じさせる守備組織であり、
ズルズルと自陣に下がり続けたDFラインも良い印象がなかった。
唯一希望が持てたのはバイリーのパフォーマンスくらいか。
そんな中でも相手のミスから先制点を奪い、
そのまま「らしくないプレー」をしても得点を重ねたのは良かった。
幸運、と言ってしまえばそれまでかもしれないが、
今季のユナイテッドに最も必要なのは結果であり、過程ではない。
チームの構築はまだまだ始まったばかり、と言っていいだろう。
イブラ、ルーニーなど今季の命運を握るであろう2人の得点も
嬉しい結果であり、ポジティブな要因だ。
今後はポグバも合流し、ケガで出遅れているスモーリングらが戻れば、
ユナイテッドのチームコンセプトの体現はより明確なはずだ。
特にビルドアップに関しては機動力溢れるポグバ、
守備とリンクマンとしての貢献が期待されるシュナイデルラン。
この2人がうまく機能すれば、ルーニーとトライアングルを形成し、
流動的に中盤を支配することも現実的だ。
第2節、ユナイテッドはサウサンプトンと対戦。
攻守の質を高めない限り、厳しい内容になるだろう。
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Matthew |