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決断の時が迫るチェルシー

チェルシーというクラブは岐路に立たされている。

首位シティとのビッグマッチで敗北を喫し、

順位はCL圏内ですらない5位に落ち着いてしまった。

4位スパーズとは5ポイント、3位ユナイテッドとは9ポイント差。

今季の目標は何が何でもCL出場権を確保する事。

だが、その目標すら達成できない可能性が現実味を帯びてきた。

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完敗と言わざるを得ないシティ戦

4日に行われたシティとのプレミアリーグ第29節、

アウェイとはいえチェルシーは為す術なく敗れたと言っても良い内容だった。

確かにカンテやバカヨコら中盤の主力を欠き、

セスクとドリンクウォーターを並べざるを得ない状況はコンテを困らせただろう。

パスとスピードで相手を圧倒するシティを前にして、

中盤のインテンシティーの確保の目途が試合前から立っていないからだ。

事実、シティは90分間ゲームを支配する事に成功している。

ギュンドアン、デ・ブライネ、シルバらからボールを奪う事は出来ず、

最初から最後まで、試合の主導権は彼らにあった。

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この試合、コンテは前線3枚に技術とスピードに優れた3人を選んだ。

アザールを中央に据え、両翼にペドロとウィリアンを並べた

3トップは「攻撃の選択肢はカウンター」と潔くコンテが決断した表れだろう。

ベンチにモラタとジルーを置く判断を下したのは、

誰でもないコンテ自身が、劣勢承知のゲームプランを選択した事によるもの。

そもそもシティのハイプレスを掻い潜り敵陣に切り込めるチャンスは少ない。

エリア内で強さを発揮する、基準点型CFであるモラタやジルーでは、

あまりにも活躍する時間帯が乏しくなってしまう。

運動量という面でも、モラタやジルーを起用すれば

10人で試合に挑む事と何ら変わりがないだろう。

ただ、これにより攻撃の形はカウンターのみに絞られた。

押し込まれる形が多く、ボールを奪えたとしても自陣深くが大半。

攻撃は単調で、らしくない連携ミスからのボールロストもあった。

昨季は主導権を握る試合が多かったゆえの、

慣れない形で挑んだ脆さが散見したのは残念でもあった。

が、チェルシーの攻撃が効果的でなかったのは、

偏にペップ・シティの素晴らしいネガティブ・トランジションの賜物でもあったのだが。

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チームに必要なのは”闘志”か、あるいは…

チームで最も声を出し、仲間を鼓舞し続けたアスピリクエタは、

試合後に心を打ち砕かれたかのように敗北を噛み締めていた。

勝利へのモチベーションを徐々に失いつつあるチームへの責任感も強いだろう。

かつてチームが苦しんでいる時には、

ディディエ・ドログバやフランク・ランパード、

そして誰よりジョン・テリーがすぐ傍でチームを鼓舞していた。

そうした存在が今、チェルシーにはいない。

泥臭くとも、傷だらけになろうとも勝利を渇望し続けるスピリットが失われている。

チェルシー加入から6年、栄光と挫折を何度も味わってきたアスピリクエタは、

今何を思い戦っているのだろうか?

誰よりもひたむきに戦う彼だからこそ、

難しい顔でピッチを去る表情に傷つくサポーターは多いはずだ。

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コンテとの旅は終わりに近づいている

「コンテはイタリア代表監督に戻る」

コンテの母国イタリアがロシアW杯を逃した事で、

彼自身大きな落胆をメディアに語っていた。

そして、彼がイタリア代表監督の座に戻る事は現実味を帯びている。

来季以降、チェルシーの指揮官はアントニオ・コンテではないだろう。

何よりフロントの関係が冷え切ってしまっている以上、

長期政権を築く土台さえ出来ていないのだから、仕方のない話でもある。

あとは彼との別れを告げるタイミングがいつになるかが大切で、

後任に目途が立たなくともシーズン終了を待たずして解任の決断をするか、

それともシーズン終了まで指揮させ後任探しに奔走するかの違いだけだ。

理想的なプランとしては早々に後任を探し当て、

シーズン途中からチームを引継ぎ、チームバランスを見極め、

来季からの新シーズンの準備を行っていく流れになる。

特に今季終了後はW杯もあり、今夏のマーケットは慌ただしくなる可能性が高い。

少なくともW杯終了前には後任人事を定めない限り、

移籍市場で出遅れる事は必須となってしまう。

W杯に集中するため、クラブとの契約交渉を大会終了後まで先延ばししている

選手も中には多いだろう。

その為、W杯期間中は選手の代理人とコンタクトを取る格好のチャンスとなる。

(ヴェンゲルがW杯開催地に必ず赴き、代理人に直接接触するのがいい例だ)

来季以降、本気でチェルシーのフロントがプレミア復権を望むのであれば、

最早1日の猶予も残されていないと考えたほうがいい。

兎にも角にも、チームの未来を任せられる人材に白羽の矢を立てる事が先決だ。

この記事を書いた人

Matthew Matthew

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