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スターリング、飛躍の時

その才能は全ての者が認める通り。

だが早すぎた才能の開花は周囲との喧噪をもたらし、

若くして多くのファンから拍手を、そしてブーイングを受ける身となった。

爆発的なスピード、洗練された技巧を武器に

イングランドの俊英はピッチを駆け続ける。

誰より才能を評価する名将とも出会えた彼は、飛躍の年を迎えている。

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4340万ポンド(約88億円)という破格の待遇で迎えられた彼は、

大きな期待を寄せられるも真価を発揮するには至らなかった。

目を見張るようなプレーをすれば、軽率なミスからリズムを崩す。

天才肌故のプレーの波は評価を分かれさせる大きな要因となり、

「シティは彼を過大評価したのでは」との声さえ聞こえていた。

しかし、ジュゼップ・グアルディオラだけは、

彼のポテンシャルに心から惚れ込み、愛を以て指導したのだろう。

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実力者ひしめくシティのスカッドにおいて、

スターリングは重要なポジションを確立している。

ザネと共に務める両翼はチームの根幹を成し、

今季決定的なチャンスを作り、そして決めてきた。

グアルディオラの難解にして複雑な哲学を吸収するのに昨季は戸惑ったが、

時間をかけ自身のプレーに落とし込んだ今季、

スターリングは心身共に充実したシーズンを送っている。

かつては感情に任せて不要なカードを貰っていた超新星は、

相手の非情なタックルにも動じない精神的なタフさでさえ身に着けている。

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同年代のライバル達からの刺激も彼を後押ししたはずだ。

昨季冬に加入したG.ジェズスは加入間もなくチームで重要な存在となり、

今やエースの風格すら漂わせ始めている。

同時期に加入したデ・ブルイネは欧州屈指の創造主とさえ呼ばれ、

ポジションを争うB.シウバもポルトガルの至宝と讃えられる存在。

名将にその才能を磨かれ、常にチーム内からも刺激を受けられる

今の環境はスターリングに成長するための最高の状態だと言えるだろう。

成長なくして自身のキャリアすら危ぶむような危機感すらあるかもしれない。

いずれにせよ、スターリングは今現在も、急速に成長を遂げている。

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B.シウバに加えデ・ブルイネも右ウイングを務められる為、

シーズンを通して彼への負担というものは軽減できている。

だからこそ毎試合トップコンディションで臨めているわけで、

今季既に公式戦10ゴールを決めている要因もそこだろう。

プレーの選択肢に幅が出始めてきた事も成長の証。

これまでサイド一辺倒だったプレーが中央へのカットイン、

狭いエリアでのワンツーなど突破のバリエーションに富むように。

仮にサイドからゴール前へ飛び込むタイミングまで身につければ、

中央サイド問わず得点を狙える屈指の存在にさえ昇り詰める事さえ可能だろう。

その鍵を握るのはグアルディオラである事は言うまでもないが、

スターリング自身の精神的な成長こそが最も重要。

自身のミスでリズムを崩し、チームメイトのミスに声を荒げる悪癖は

未だ完全に克服されたとは言えない。

精神的なムラっ気さえ無くしてしまえば、

彼が最高のアタッカーと称えられる日はそう遠くないはずだ。

 

この記事を書いた人

Matthew Matthew

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