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ビッグロンドンダービー、結果は痛み分けに

チェルシー 0

 

アーセナル 0

 


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17日、プレミア第5節ビッグロンドンダービーが

チェルシーのホーム、スタンフォード・ブリッジにて行われた。

今季コミュニティ・シールドでも対戦した両者だが、

PK戦にてアーセナルが勝利を飾っている。

昨季圧倒的な強さで優勝したチェルシーなだけに、

ホームでアーセナルに雪辱を果たす絶好の機会となった。

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試合序盤はシステムの成熟度が差に

両指揮官は3-4-3のシステムを採用したが、

その成熟後においては試合当初大きな差があった。

というのも、チェルシーは昨季優勝を果たしたいわばベースとなる形。

対してアーセナルは昨季終盤に半ば付け焼刃として採用したもの。

ヴェンゲル自身3バックシステムに精通しているわけでも、

アーセナルの選手達が数多くの経験を積んでいる訳でもないのだ。

アーセナルの選手達はチェルシーの前線を捕まえきれず、

中央の狭いエリアでパスを繋ぎ、相手を絞らせ両サイドに広く展開する____

チェルシー側からすれば、いつも通りの展開に持っていく事が出来た。

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特に序盤猛威を奮ったのがチェルシーの前線の連動性だ。

ペドロ、ウィリアンの2シャドーはエリアを限定せず走り続け、

しばしばアーセナルのDF陣はマークの受け渡しの拙さが目立った。

ムスタフィ、コシエールニー、モンレアルは対応に追われるばかりで

両サイドのケアに関しては手が回らない状態。

そうなってしまえばチェルシーの狙い通りで、

モーゼスとアロンソは効果的なランから敵陣深くへ侵入していった。


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ピンチから生じたアーセナルの危機感

立ち上がりのペースは完全に握られたものの、

そうした事でアーセナルの選手達には危機感が生じたのかもしれない。

時間の経過につれ、アーセナルに連動性が見え始めたのである。

「このままでは負ける。」

ピッチで戦うガナーズの選手達全員の頭にこの言葉があったはずだ。

CL出場権を逃し、ELでもケルン相手に先制され苦しい展開だった。

昨季CL出場権を巡り争ったリバプールには第3節で0-4と惨敗している。

もう後がないアーセナルの選手達は、追い込まれた事で、

必至にもがき、試合のペースを取り戻した始めた。

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先陣を切ったのがラムジー。

中盤をカンテとセスクに抑えられつつも懸命に食らいつき、

高い位置でのボール奪取とショートカウンターの起点になった。

「2ボランチの一角では強度不足」と指摘する声もあるが、

(実際この日もその声は肯定せざるを得ない時間が多かった)

ひたむきさと勇気を以てチェルシーに立ち向かっていった。

ポスト直撃のシュートを放ち、先制点の可能性すら創造して見せた。

ジャカとのコンビも、試合を通して磨きがかかったようだ。

中盤の底で構え展開力を発揮するジャカに対して

ラムジーはピッチを幅広く駆けるスキルフルなチャンスメイカー。

ジャカと共に球際でも勝ち始めた事で、アーセナルにリズムが生まれていった。


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チャンスを作るも、両者先制点が遠のく

前半はお互いに決定機を作り、どちらが先制してもおかしくはなかった。

前線の機能性とセスクのロングパスで強襲するチェルシーに対して

アーセナルは終始後手に回らざるを得なかったが、

コシエールニーのカバーリングとムスタフィの球際の強さで凌ぐ。

アーセナルはラムジーとジャカが中盤でリズムを取り戻し、

ウェルベックとベジェリンらのスピードを引き出しチャンスを作った。

が、この試合を決定づけるはずの先制点が入らない。

両エースのモラタとラカゼットは決定機を外し、

スタジアムには溜息が響く場面が試合を通して繰り返された。

とはいえスコアレスドローに終わった一番の要因は

両エースの得点力不足というよりも、守護神の活躍にあるだろう。

クルトゥワとチェフは難しいシュートを枠外に弾き続け、

厳しいプレスに晒されながらも致命的なミスを犯す事は無かった。


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後半はほぼ一方的な展開、要因は指揮官の修正力か

打ち合いとも言える前半を終え、

得点の期待感は両チーム共にあったはずだった。

が、後半が始まってしまえばチェルシーの試合になってしまった。

前半の展開を見て、コンテは試合のカギを中盤に見出したのだろう。

負傷のリスクを抱えていたペドロを早々に下げ、

中盤にバカヨコを投入しインテンシティーを高めた。

アーセナルのリズムの源となっていたラムジーとジャカを抑え、

尚且つセスクを守備のタスクから解放する事に成功した。

チェルシーが決定的なピンチを招く事は皆無。

アーセナルに対して一方的にシュートを浴びせていった。

試合の流れを読み的確に判断と采配を行うコンテに対して、

ヴェンゲルが行ったアクションは実に乏しいものだった。

サンチェスも投入の意図も、ただ攻撃の手詰まり感を打破したいがため。

明確な狙いや目的があったようには感じ取られなかった。

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コンテからすれば、「一点さえ入れば」と強く思っていたに違いない。

実際先制点さえ奪えれば、チェルシーの勝利は確かなものだったはずだ。

しかし最後まで体を張るムスタフィとコシエールニーらが立ちはだかる。

試合が終盤に差し掛かるにつれ、悪い空気が立ち込め始めたのは

猛攻に晒されたアーセナルではなく、チェルシーだった。

選手達の表情にはフラストレーションが見え始め、

昨季鳴りを潜めていたD.ルイスの悪癖、

無理な攻め上がりでさえ目立ち始めてしまったのだ。

(結果としてD.ルイスの退場も、このイラつきが原因だっただろう)

セスクを中央に据え、バカヨコとカンテで脇を固める布陣も機能した。

とはいえ、この形はリードを奪った試合の終盤戦でこそ理想的な形だ。

チャンスこそ作るものの、疲れの見え始めたモラタと

ケガ明けでコンディション不足のアザールの2トップはゴールを奪えなかった。


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勝ち点こそ分けたものの…

確かに結果は引き分けだったが、

両チームの先を踏まえれば決して同じ「1」ではない。

チェルシーからすればライバル相手にも柔軟に、

かつ自信を以て戦える集団である事を自覚させたはずだ。

対照的に、アーセナルを取り巻く雰囲気は良くない。

苦しみながらも先制点をもぎ取ってさえいれば、

チームの雰囲気は劇的に良くなっていただろう。

選手達がめげずに立ち向かい続ければ結果は出ていくはずだが、

その導き手となるべき指揮官に求心力が感じられない。

「門外漢」とも言えるシステムをヴェンゲルが使いこなす事は最早不可能。

ヴェンゲルがピッチサイドで指揮を執り続ける意味があるのだろうか?

そんな印象さえ受けてしまう程、彼の存在は薄く感じる試合だった。

この記事を書いた人

Matthew Matthew

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