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チェルシーの戦力は果たしてプラスになったのか

まず、ここまでのチェルシーの移籍状況を整理しよう。

IN 5人

 

GK ウィリー・カバジェロ (35歳) (←マンチェスター・シティ)

移籍金:フリーでの加入

DF アントニオ・リュディガー (24歳) (←ローマ)

移籍金:3500万ユーロ+ボーナス

  アンドレアス・クリステンセン (21歳)(←ボルシアMG)

※レンタル復帰

MF ティエムエ・バカヨコ (22歳)  (←モナコ)

移籍金:4500万ユーロ+ボーナス

FW アルバロ・モラタ (24歳)  (←R・マドリー)

移籍金:8000万ユーロ

 

OUT 9人
GK アスミール・ベゴビッチ (30歳) →ボーンマス

移籍金:1100万ユーロ

DF ナサン・アケー (22歳) →ボーンマス

移籍金:2300万ユーロ

  ジョン・テリー (36歳) →アストン・ビラ

※フリーでの移籍

  クルト・ズマ (22歳) →ストーク・シティ

※レンタル移籍

  オラ・アイナ (20歳) →ハル・シティ

※レンタル移籍

MF ナサニエル・チャロバー (22歳) →ワトフォード

移籍金:600万ユーロ

  ルベン・ロフタス=チーク (21歳) →クリスタル・パレス

※レンタル移籍

  ネマニャ・マティッチ (29歳) →マンチェスター・ユナイテッド

移籍金:4500万ユーロ

FW テイミー・エイブラハム (19歳) →スウォンジー

※レンタル移籍

  ドミニク・ソランケ (19歳) →リバプール

※フリーでの移籍

推定収支

収入:8500万ユーロ

支出:1億6000万ユーロ

収支:-7500万ユーロ


ターゲットはある程度獲得できたが…

 

実力者を各ポジションに獲得できたのは幸いとも言える。

コンテ自ら構想外を通告したD.コスタの後釜としてモラタを獲得し、

かねてよりラブコールを送っていたリュディガーを引き抜いて見せた。

昨季欧州で躍進を遂げたモナコよりバカヨコは市場屈指の人気銘柄で、

サブGKには経験豊かなカバジェロと的確に交渉をまとめている。

が、決して順風満帆な状況だとはとても言えない。

モラタ獲得はルカクを合意直前にしてユナイテッドに強奪された経緯があり、

なおかつユナイテッドにはマティッチすら渡してしまった。

フロントはルカクとの合意に自信を持っていたはずだったが、

それだけにユナイテッドの迅速な交渉に対応が追いつかなかった形だ。

レンタル移籍が主とはいえ、未来あるバックアッパー達も去ってしまった。

長らくチェルシーの先を担うとされたロフタス=チークを始め、

昨季限定的な出場機会ながらもインパクトを残したチャロバーを完全放出。

イングランド次世代のエースとさえ言われた逸材ソランケは

よりにもよってライバルのリバプールを新天地に選んでいる。

今夏シャルケよりレンタルバックしたDFババも再レンタルが濃厚。

人材の放出はまだまだ加速していくかもしれない。


モラタは果たしてエースの重責を担えるのか

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モラタが実力と将来性を兼ね備えるストライカーである事に異論はないだろう。

ルカクに比べ欧州の舞台も数多く経験しており、

レアル・マドリードでは2度のCL制覇も経験している。

が、エースとして結果を残してきたわけではない。

昨季キャリアハイのゴール数を上げたモラタ。

26試合15ゴールは数字だけ見れば立派ではあるが、

結局は主力を休ませるターンオーバー相手から重ねた得点であり、

重要な試合で決定的な違いを作り出す事は乏しかった。

移籍金も6500万ユーロ~8000万ユーロ(ボーナス込)は高すぎるのでは?

何より数字、結果が求められるポジションを担うだけに、

彼の活躍如何でチームの状況は全く変わってくるはずだ。

(バチュアイがプレシーズンで好調をアピールしている点は安心だが)


最大の懸念は中盤にあり

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なぜこうもバックアッパー達を一時的にとはいえ手放したのか?

確かにフロント側の思惑通りの事情ではないのかもしれない。

昨季チェルシーは欧州カップ戦を経験せず、日程的有利にあった。

それだけにコンテ監督はターンオーバーを用いず、

先発を入れ替える事はほとんどなかった。

コンディション以上に選手への信頼度で起用するのがコンテだが、

それだけに若手選手たちは出場時間を危惧していたはずだ。

また優勝という一つの区切りを経験したことが、

自身のキャリアの為にチェルシーを離れる決意を促した事も考えられる。

どうであれ、今や自慢の中盤はむしろ弱点と言っても過言ではない。

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バカヨコの加入自体は喜ばしい事でしかないが、

マティッチが退団したのは痛手と言う他ない。

セスクの残留が確実的なのは安心材料でもあるが、

むしろセスクも退団に傾けばチームの根幹を揺るがしかねないのだから当然だろう。

カンテとバカヨコ、そしてセスクが中盤の主軸を担う形だが、

負傷者が出た時点でチームの質は大きく落ちる事は必至。

更に言えばバカヨコはプレミア初挑戦であり、

彼自身メンタル面ではまだまだ発展途上にある若手。

同郷のカンテの存在は大きいだろうが、

チームにフィット出来ず本人が不満を漏らすようであれば、

コンテは躊躇なく彼をチームから外す決断を下すかもしれない。

(そもそもコンテと衝突しない事を願うばかりだ)

ともかく信頼できるバックアッパーが必要だ。

噂としてはケイタ(ラツィオ)、チェンバレン(アーセナル)、

コンフェデ杯で名を挙げたゴレツカ(シャルケ)などがいる。

が、移籍に前向きなのがチェンバレンくらいな以上、望み薄だろう。


CBは補強完了、がWBは手付かずのまま___

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複数のクラブが食指を伸ばしていたリュディガーの加入、

そしてボルシアMGで実力と経験を積んだクリステンセン復帰は大きなプラス。

テリー退団に伴い正式に主将の座についてケーヒルは高い意欲を見せ、

D.ルイスとアスピリクエタらは未だ健在。

CBのラインナップに関しては既にテコ入れをほぼ完了させている。

が、3-4-3システムの根幹を担う両翼が未だ手を付けられていない。

契約目前だったダニーロはシティに電撃的にかっさらわれ、

加入が有力視されていたA.サンドロ(ユヴェントス)は金額面で交渉が頓挫。

そもそもサイドバックはプレミア各クラブでも頭痛の種だった以上、

有力選手の取り合いは日に日に加速している。

ルカクの移籍問題に時間をかけていただけに出遅れたチェルシーだが、

開幕まで1ヵ月を切ったここから巻き返すだけのプランがあるかは甚だ疑問だ。


本気でタイトルを狙うならば

今季は訳が違っている。

CLへの出場により日程はより厳しく、

また消耗の激しい試合が日々続いていく。

更にライバルは大幅な戦力向上を見せているクラブが多く、

消極的に動いているのは新スタジアム建設中の宿敵スパーズくらいだ。

モウリーニョ、グアルディオラら名将達は

就任2年目ともなり「本気」でリーグタイトルを奪いに来ている。

(シティはSBだけでも1億ユーロ以上も投資)

今季からはこれまで以上に莫大な放映権料が舞い込む為、

下位クラブでさえも補強に躍起になっている状況。

ここから開幕まで1日たりとも無駄にはできない。

プレシーズンは既に始まっており、

チェルシーのフロントに残された時間はほとんど無いのだから。

この記事を書いた人

Matthew Matthew

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