昨季のチェルシーは、悲しみの多いシーズンとなった。
チャンピオンとして臨んだプレミアでは
シーズン最初の5戦で3敗。
優勝した前年度のリーグ敗北数と、
わずか5試合で並んでしまった事で、
チームは不穏な空気に包みこまれてしまった。
選手のコンディションは良くない。
それと呼応するようにチーム内でもゴタつき、
一時期は降格圏内の順位にさえ近づいた。
チームの求心力を失ってしまった責任を取る形で
モウリーニョは事実上の解任。
立て直しを任されたヒディンクも、
以前就任した時のような「ミラクル」は起こせなかった。
だが、来季は新指揮官と共に新たな旅へと向かう。
イタリアで優れた戦術家、そしてモチベーターとして
多くの栄光を勝ち取ってきた男に、ブルーズ再建は託された。
国内タイトルに集中するシーズンとなる来季。
チームを根底から立て直し、
クラブ全体をリフレッシュさせるシーズンとなるはずだ。
懸念されていた主力の退団もほぼ無く、
むしろ期待できる新たな戦力を確保する事ができた。
かつての堅守を取り戻し、
クラブに新たなフィロソフィーを植え付ける事が出来れば、
ブルーズは更に素晴らしいクラブとなれるはずだ。
目指すはタイトルであり、
そのコンペティション全てで全力を出さなければならない。
プレシーズンの試合を観ても、
チーム内で昨季の悪い雰囲気は感じられなかった。
流れは確実にいい方向へと向かっており、
きっと来季は素晴らしいシーズンになると、私は信じている。
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Matthew |