チームの全試合日程を終えてから数週間が経ったが、
チェルシーの今夏移籍市場の動きは未だ静かなものとなっている。
かねてから大物獲得の噂は出ていたものの、
ここにきて報道に上がったのは、イタリア王者ユヴェントスの主力、
先日のCL決勝戦にも出場した2人のビッグネームだ。
かねてよりコンテが熱望していたのがボヌッチの獲得だ。
類稀なる強靭なフィジカルにイタリア人CBらしい戦術的インテリジェンス、
そして何より現代フットボールに欠かせない足元の技術を
センターバックとしては世界最高クラスに兼ね備えている。
コンテ自身ユヴェントスを率いていた当時にボヌッチを中核に据え、
ボヌッチも何度も彼へのリスペクトを示すなど関係は良好。
恩師からの再三のサブコールをボヌッチはこれまで断ってきたものの、
先日のCL決勝敗退のショックから、移籍も視野に入れたようだ。
チェルシーはサウサンプトンのCBファン・ダイクにも注力しているが、
ボヌッチ獲得にも本腰を入れるとみられており、
5000万ユーロ前後の超ビッグディールを成立させようとしている。
更に獲得の候補として挙がったのがFWディバラ。
パレルモで頭角を表し移籍したユヴェントスでも価値を証明。
バルセロナを始め各国ビッグクラブが熱視線を注いでいる人気銘柄だ。
チェルシーは未だアザールに熱烈なオファーが届いており、
特にレアル・マドリーが具体的な交渉に入っている模様。
D.コスタの去就も騒がれ始めている事もあり、
その後釜ではないにせよ、攻撃的な選手の入れ替えを視野に入れているはずだ。
ディバラへの具体的なオファーは示されていないものの、
イタリア国内でやるべき事は終わってしまっているユヴェントスなだけに、
新たな刺激を求めてチェルシーの門を叩く事は十分可能性がある。
正直な話、彼らに対するオファーは推測に過ぎず、
具体的な交渉段階に入っているとは考えにくい。
とはいえ、ボヌッチやディバラは共に即戦力として評価できる人材であり、
特にボヌッチに関してはシステムにも難なくフィットできる。
チェルシー側はバイエルンのJ.ボアテングにもオファーを送ったとみられ、
D.ルイス+金銭の条件で折り合いをつける見込み。
が、ボアテングの今季のパフォーマンスは非常に低調と言えるため、
ボヌッチ獲得の目途が立てば、その交渉は一気に破談になるはずだ。
ディバラも超人気銘柄だけに引く手あまたの状態。
もし本気で獲得を目指すのであれば、
最低でも6000万ユーロ前後の金額は覚悟する必要があるだろう。
仮にマンチェスターの両雄が札束攻勢を仕掛けるならば、
手を引かざるを得ない状況にまで金額が高騰するおそれもある。
今回の噂は移籍期間特有の「楽しい噂話」にとどめておくとして、
これからの動向に注目していこう。
![]() |
Matthew |