We can confirm that the club has agreed a new contract with Arsène Wenger https://t.co/YZcmNufFrS
— Arsenal FC (@Arsenal) 2017年5月31日
アーセナルは31日、
公式サイトを通じてアーセン・ヴェンゲル現指揮官と
2年間の新しい契約を交わした事を明らかにした。
1996年よりガナーズで指揮を執る指揮官は今季が契約ラストの年。
さらに契約延長をしないままシーズン終了をした事、
就任以来19年もの間連続出場していたCLの出場権を逃したため、
今季で監督を退任、フロント入りするのではと噂されていた。
FA杯を優勝したとはいえ、
アーセナルにとっては03-04シーズン以来の
リーグタイトルが何よりも欲しい栄冠。
CLも決勝トーナメントまでは行くものの優勝の匂いは感じられず、
(とはいえ毎年クジ運に見放されているのは確かだが)
ヴェンゲルではこれ以上クラブを前へ進められないのでは、
との厳しい意見も目立ち始めている。
何よりスタジアムには毎試合のように
“Wenger, out !”のプラカードが掲げられる始末。
そういった点においても、クラブは今回の契約に対しては
かなり慎重な姿勢を取っていたはずだ。
とはいえ、彼ほどアーセナルに適した人物がいないのも確か。
今夏新しい指揮官が噂されたトゥヘル、アッレグリなどは
あくまでメディアの噂程度に過ぎず、具体性は無し。
更にはアーセナルのフロントはヴェンゲルの幹部入りを望んでいる。
彼ほどクラブの経営理念を理解し、
補強に関するスカウトから交渉までの全権を担って成果を出せる人材は皆無。
目に見える新しいチームを構築する事は出来なくとも、
アーセナルというクラブの根幹を支えられる指揮官は彼だけだ。
今や世界中にスカウトを持ち、優秀なアカデミーを持つアーセナルだが、
アーセン・ヴェンゲルという人物抜きには考えられない事だ。
「ボス」の愛称で呼ばれる彼こそ、今のアーセナルを体現している。
おそらく、この新契約の2年間は
あくまで次の指揮官を迎え入れるまでの準備期間のはずだ。
新しい指揮官が十分にその能力を発揮するために、
クラブ組織の整備と再編を行うだろう。
ヴェンゲルのフロント入りは確実的であるだろうし、
彼自身そのことに対して前向きな姿勢を示している。
が、今はその時ではない。
ガナーズのサポーターからすれば我慢の限界かもしれないが、
なにぶんヴェンゲルは”ただの監督”ではないのだ。
獲得選手のリクエストだけ送り、与えられた選手から
最適な戦術と最高のモチベーションを導くのが多くの監督だが、
ヴェンゲルはチームマネジメントのほぼ全領域に関わっている。
そんな彼を「潮時だから」という理由で首を切っては、
正直チームには何のメリットももたらされない。
条件に見合う指揮官と契約を結べなかった____
というのも背景にあるかもしれないが、
それでもいつものアーセンをピッチサイドで観られるのは嬉しい限り。
今夏大型補強の可能性が高いアーセナルなだけに、
来季こそは、と思ってしまうのは私だけではないはず。
既にモナコの超新星ムバッペに1億ユーロを投じるとの噂も。
ジルーはマルセイユ移籍に合意が近づいているだけに、
優秀なストライカーの確保はクラブの最優先事項。
まずは相思相愛の指揮官の問題を片づけられたのだから、
今夏のアーセナルは積極的に動いてくるだろう。
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Matthew |