来シーズンのトッテナムは、
見事と言えるほどのシーズンを過ごした。
終盤までプレミアリーグのタイトルレースに参戦。
悲願の優勝とはならなかったものの、
ポチェッティーノ監督の下、
攻守に完成度の高いチームが構築された。
攻撃ではリーグ2位の69得点、
守備ではリーグ最少の35失点。
順位では3位と残念ではあったが、
来シーズンの活躍を予感するには十分な結果だ。
緻密なパスワークをベースに、
攻守に高いインテンシティーを発揮したスパーズ。
またデレ・アリを筆頭に、
クラブの未来を担う若手の覚醒もまた、
今後のスパーズを期待させる要因だと言える。
特にCBアルデルヴァイレルト、フェルトンゲン、
アンカーのエリック・ダイアーから構成される
セントラルの守備ユニットは非常に完成度が高い。
この3選手はビルドアップでも貢献でき、
チームの推進力を最終ラインから高めている。
それだけに、来シーズンは真価が問われる。
昨季は終盤でまさかの失速。
重要な場面で見せる”脆さ”が印象的だった。
素晴らしいゲーム支配を見せたかと思えば、
試合のクロージングに失敗する試合も少なくなかった。
(その点はやはり経験の差、と言えるのかもしれない)
来季はCLにも参戦し、
試合数も昨季より大幅に増える。
また選手の多くはEUROにも出場したため、
コンディション調整との戦いになるだろう。
チームが積み上げてきたコンセプトを維持し、
スカッドの選手全員がポテンシャルを発揮すれば、
タイトル奪取は現実的にさえ思える。
主力も残留し、魅力的な新戦力も獲得した。
来季のスパーズは、
プレミアの主役となれるはずだ。
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Matthew |