昨季、奇跡の優勝を遂げたクラブを支えたレオナルド・ウジョアだが、
どうやら彼にはもうレスターの為に汗を流す意思は無いようだ。
30日付の英紙『スカイ・スポーツ』等が彼のコメントを伝えている。
今季ウジョアはFWにスリマニやムサら新戦力が加わった事で
出場機会が激減し、カップ戦など限定的な出場に留まっている。
ラニエリ自身も彼への信頼は口にしているものの、
実際の扱いを踏まえれば彼へ大きな期待を寄せていない事は明白だ。
その為ウジョアはクラブへ移籍リクエストを提出し、
自身もクラブを離れる意思をメディアを通して明確に示した。
しかしレスターはサンダーランドやスペイン・アラベス、
彼の母国アルゼンチンからのオファーを拒否したと報じられている。
アラベスからのオファーはかなり具体的だったようだが、
移籍金170万ポンド(約2億4000万円)での交渉を”安すぎる”として拒否。
さらにサンダーランドからのオファーは
移籍金300万ポンド(約4億3000万円)と高額だったものの、
降格争いをするかもしれないライバルへの売却は論外として交渉を拒否した。
※現在レスターは15位、サンダーランドは18位で、勝ち点差は「6」
クラブに対して献身的に働いてきた彼にとってみれば、
この行為はクラブへの愛情を完全に失わせてしまったようだ。
今月23日にはウジョアの代理人がメディアを通して指揮官を批判。
「ラニエリはプレシーズンのアメリカツアー中、
これ以上攻撃の選手は増やさないと約束してくれた。
ウジョアの出場機会に直接的に関わってくる問題だったからね。
しかし、彼はスリマニを獲得し、ウジョアは今の状況に陥った。
ラニエリはウジョアに移籍してもいいと約束してくれた。
しかし実際はどうだろうか？
残留の為契約延長をしてもいいとさえ約束してくれたが、事実上何もない。」
と痛烈に批判し、ウジョアがいかにクラブで難しい状況を暴露。
さらに代理人は、
「我々は公式に移籍のリクエストをクラブへ提出した。
だがラニエリは会見で、ウジョアは残留してくれると信じている、と言った。
彼の態度は、彼の為に戦う1人の選手に対して身勝手でエゴイストなものだ。
指揮官はウジョアを留まらせる事で彼のキャリアを台無しにしている。
ウジョアは今季1度しかプレミアリーグでプレーしていない。
ヴァーディ、スリマニ、岡崎が出場しない、
たった年2回ほどの試合の為に、ウジョアを残そうとしている。」
とクラブや、特にラニエリの姿勢を非難した。
クラブを預かる指揮官の身としても、ハードワークを厭わない
ウジョアを残しておきたい気持ちは理解できるものの、
二枚舌とも取れるこの行動は如何せん受け入れがたいものだ。
そしてとうとう、ウジョア本人が批判を口にした。
「レスターのファンには心から敬意を払っている。
だけど、僕はラニエリから裏切られたと感じているんだ。
クラブの対応にはガッカリしているし、彼らの為にプレーは出来ない」
と改めて退団の意思を強調している。
移籍の期限はすぐそこまで迫っている。
今更破談になったオファーを蒸し返すとは思えないが、
彼の未来がレスターと共にはない事だけは明確だ。
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Matthew |
