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チェルシー、トッテナムとの激闘を制す

チェルシー 2

24' M.アロンソ
88' M.アロンソ

トッテナム 1

82' バチュアイ (OG)

開幕戦は両者明暗が分かれたが…

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昨季の王者と2位が合間見える大一番が早くもやってきた。

開幕戦、チェルシーはバーンリー相手にまさかの黒星を喫したが、

対するトッテナムはニューカッスル相手に2-0と快勝。

早くもシーズン開始からチェルシーには暗雲が立ち込めるものの、

大一番となるこの試合では負傷から新加入バカヨコが復帰し、先発。

この試合では同じく新加入のリュディガー、クリステンセン、モラタも

先発メンバーに名を連ね、新顔4選手がスタートからピッチに立った。


得意な布陣を見送り試合に臨んだ両者

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両者スタートから布陣に関してサプライズがあった。

というのも、お互いに相手の出方を研究した結果か、

得意のフォーメーションを変更して試合に臨んだのだ。

まずチェルシーは3-4-3から3-5-2へ並びを変更

DF3枚を右からアスピリクエタ、クリステンセン、リュディガーを起用し、

両ウイングには昨季と同じくモーゼス&M.アロンソを。

中盤センターをD.ルイス、カンテ、バカヨコの3人で形成し、

モラタとウィリアンで2トップの布陣を敷いた。

この布陣は昨季コンテが逃げ切り時によく用いた形でもある。

先制し、後半途中まで試合を握り続け、ファブレガスを2列目に投入。

アザールとD.コスタの2トップに変更し、カウンターを狙う_____

半ば勝利の方程式化したプランを、コンテは試合開始から使ってきたのだ。

(狙いは同じくカウンターでもあった)

対するポチェッティーノというと、

相手が3-4-3で来るであろうと考えた末からか3-4-3を採用。

昨季チェルシー相手に挑んだと時のような、ミラーゲームを狙ったのだろう。

(結果といてその読みは外れたようだが)

ダイアー、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲンと

フィジカル、テクニック、スピードを兼ね備えた実力者をCBに揃え、

デンベレとワニャマで中盤センターをプロテクト。

ローズが負傷離脱中、K.ウォーカーがシティへ退団した影響で

両ウイングにはトリッピアーとデイヴィスが起用された。

前線を形成したユニットはお馴染みのアリ、エリクセン、そしてケインだ。

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チェルシーの狙いは明らかだった。

自陣深いエリアのスペースを徹底的に消し、

相手が高い位置に進出してきたら必ず数的有利で対応する___

攻撃力が損なわれようと、そんな事はさしたる問題ではない。

”勝利に必要な点差は1”

ウノゼロの美学をまさに体現するかのように、

コンテ監督は劣勢上等のシーソーゲームに挑んだのだ。

実際トッテナムは試合時間の多くでボールを保持し続け、

試合終了時、スパーズのボール保持率は68%にまで上昇した。

前半においてチェルシーが放った枠内シュートはたった1本。

しかしそのたった1本で、先制した。

試合後のスタッツにおいて、パス本数も試合内容を実に良く映している。

トッテナム:592本に対し、チェルシーは280本。

細かなビルドアップからリズムを作り、チャンスを作り出したスパーズに対し、

チェルシーは中盤選手のダイナミズム頼りの展開が基本。

チェルシーは自陣深い位置でのロストのリスクが高まれば

躊躇いなく最前線のモラタ目掛けロングフィードを送り続けた事も、

ここまで決定的な差を生み出した一因だ。


バチュアイが試合に水を差すも、主役はM.アロンソ

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見事なFKから値千金の先制点をM.アロンソはもたらした。

DFラインを支え続け、血気盛んなトリッピアーにも堅実に対応。

この日のアロンソには円熟味すら漂う程プレーに精確性が伴い、

そのプレーのダイナミズムは試合が終わるまで輝きを放った。

途中交代で入ったバチュアイが82分に見事なオウンゴールをもたらすが、

アロンソは引き分けムード漂う聖地に再び歓喜の瞬間を生み出した。

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高い位置でのボール奪取に成功し、パスを受けたアロンソは

ペドロとのワンツーで左サイドを突破。

クロスを警戒するGKロリスに対してアロンソは足元にシュートを突き刺し、

最高の決勝弾を宿敵にお見舞いした。

ロリスはただ茫然と立ち尽くし、

トッテナムの面々は俯いては唇を噛み締める。

あまりに多くの時間帯で主導権を握りながらも、トッテナムは屈したのだ。


昨季ホーム無敗のトッテナムだったのだが…

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昨季のトッテナムはホワイト・ハート・レーンでのラストシーズンを

「リーグ戦無敗」という最高の形で締めくくった。

そして今季(場合によっては来季も)ホームゲームを全て聖地ウェンブリーで行う。

歴史あるイングランドのクラブにとっては夢のような話ではあるが、

ことトッテナムはウェンブリーで苦い思い出が多い。

なぜなら昨季CLをウェンブリーで戦い、持ち味を最後まで出せず敗北を重ねたのだ。

「聖地で戦える事は光栄な事で、ネガティブな印象は微塵もない」

ポチェッティーノ監督は「ウェンブリーが苦手なのでは?」と問われ、

即座にこう返している。

が、少なくとも得意としていない事は明白だ。

今回の試合内容は決して悪いものではなく、

「普通の」チーム相手なら難なく快勝を収めていたはずだろう。

相手が、イタリア叩き上げの情熱的な戦術家でなければ、だ。

布陣が変わろうとパスの精度とプレスの強度は流石であったし、

ウォーカーとローズの両翼なしでも十分サイドは機能した。

成長著しいトリッピアーとデイヴィスは既に

ブレイクの兆しを十分に見せており、

先日今夏補強第1号としてCBサンチェスをアヤックスより加えている。

途中交代でも違いを作ったソンの存在も大きく、

コンディションの良さを見せるエース・ケインの期待は高まるばかり。

だからこそ、この敗戦はトッテナムにとって重たくのしかかっている。


新加入選手が軒並みフィットしたチェルシー

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大一番に新加入選手を4人も起用するなど、誰がシーズン前に予想しただろうか。

確かにこの起用はあくまで負傷と退場処分の影響による緊急策だが、

こんなにも新たな選手達がチェルシーの選手として振る舞えるとは。

リュディガーとクリステンセンはそれぞれ前所属クラブの3CBを務めたが、

プレミア独特のリズムとフィジカルコンタクトにも怯んだ様子が無い。

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4000万ポンドと高額な移籍金で期待が高まるバカヨコに関しても、

負傷明けのデビュー戦であるにも関わらず堂々たるプレーを見せている。

持ち前のダイナミズムを随所に見せ、カンテと連動したプレスも行った。

とはいえデビュー戦で復帰明け。

周囲に気を遣ってか消極的な選択も見受けられたバカヨコだが、

本来彼は頭で考えるよりも感覚でプレーを選択するタイプ。

今後継続してチームで出場を重ね、周囲との関係性を構築できれば

彼の潜在能力が一気に開花する可能性は十分考えらえる。

既にチームとリーグで確固たる評価を確立したカンテの存在も大きい。

フランス代表でも時間を共にする偉大な先輩の横で学ぶ事は多いだろう。

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モラタの活躍も嬉しい限りだ。

ネクスト・エースとしてブルーズに加入したモラタだが、

6500万ポンドと言われる移籍金もあり、その期待は決して小さくはない。

飛躍が期待されたバチュアイが散々な出来に終わってしまっている以上、

モラタの出来次第ではチェルシーの結果は大きく変わっていくだろう。

そんな彼が前線で精力的に動き、フィニッシュに絡む姿勢は称賛に値する。

ただ、チェルシーはマドリー程チャンスに恵まれるわけでもなく、

今回のようなギリギリの試合をこなしていく必要がある。

チェルシーのエースに必要なのは万遍なく得点を奪う事ではなく、

ここぞ、という場面で必ず結果を出す事だ。

まだ自身のキャリアを踏み出したばかりのモラタにとっては、

簡単な状況ではない点だけは明らかだろう。


次節、チェルシーはエバートンと対戦

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ともかく勝てた事は幸いだが、

彼らに安堵している暇はない。

次節にはこれまた手強いエバートンを相手にし、

更には今後CLとの過密日程をこなしていく必要がある。

選手層の薄さなどチームの抱える問題も解決されておらず、

毎試合ギリギリの消耗戦を続けるのはジリ貧だ。

そんな状況でも活路を見出すのがコンテの仕事ではあるが、

彼の手腕が本当に問われるシーズンになる事だけは間違いない。

この記事を書いた人

Matthew Matthew

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