サニャやクリシ、腕章も巻いたサパレタ_____
クラブの躍進を支えた重鎮達がクラブを去った今、
マンチェスター・シティはサイドバックの補強に進んでいる。
具体的な交渉に至っていると見られるのが
トッテナムの右SBカイル・ウォーカー、
モナコの左SBベンジャミン・メンディ、
そしてユベントスの右SBダニエウ・アウヴェスの3選手だ。
ウォーカーに対しては最早説明不要だろう。
爆発的なスプリントと強力な右足でサイドを制圧する彼は
自信の年俸に不満を抱いており、
ウォーカー側が要求する高額な年俸にクラブと折り合いがついていない模様。
シティ側はこれを狙い好待遇で迎え入れるつもりだが、
今度はトッテナム側が高額な移籍金を要求している。
シティは現在のウォーカーの週給6万ポンド(約852万円)に対して
倍以上の週給15万ポンド(約2130万円)の契約を提示するとみられる。
選手側との交渉は上手くいくだろうが、
問題は先に言ったとおりクラブ間合意を得られるかどうかだ。
昨年9月にトッテナムはウォーカーと5年間の長期契約を結んでおり、
移籍金には5000万ポンド(約72億円)が必要としている。
仮に移籍で合意すればプレミアのサイドバック史に残る高額移籍となるが、
果たしてシティはそれだけ彼に本腰を入れるだろうか。
ベンジャミン・メンディは仏・ASモナコで活躍する左SB。
22歳とまだ伸び盛りで、今季シティとはCLでも対戦を経験している。
185cmと大柄な体格ながらもスピード対応に難は無く、
足元の技術も確かな為攻撃での貢献も高い評価を得ている。
将来のフランス代表を担うとされる期待の若手であり、
彼に興味を示すクラブは国内外問わず数多く確認されている。
今季は公式戦39試合出場、1ゴール11アシストと結果も出しており、
長期的なプランニングで補強を進めたいシティからすれば最高の人材だ。
実際に対戦したグアルディオラ自身彼を非常に評価しており、
そのリクエストを受けて交渉に臨んでいるはずだ。
ユナイテッドやリバプールらライバルクラブも交渉しているようだが、
3800万ポンド(約55億円)を用意しているシティが1歩リード。
何よりグアルディオラが望んでいる事もあり、
シティはこの交渉を何としてでもまとめあげるだろう。
ここにきて移籍報道が過熱したのがD.アウヴェスだ。
34歳とベテランながらも今季ユヴェントスで圧巻のプレーを見せ、
CL決勝進出にも非常に大きな貢献をしている。
特に今季CLで見せた活躍は良い意味で大きく期待を裏切っており、
準決勝ASモナコ戦では第1戦で2アシスト、
第2戦で1ゴール1アシストと爆発。
準決勝両試合ともMOMを獲得しており未だ実力は衰えていない。
ユーヴェとの契約は残り1年となっており、
契約延長をしない場合は今夏が売り時となっている。
シティは彼に対して2年契約を提示して合意に動くとみられ、
ユーヴェ側には移籍金500万ポンド(約7億円)を用意する模様。
前述の2人からすれば非常に安い値段がつけられた形だが、
34歳という年齢と残り契約年数が1年である事が影響しているだろう。
アウヴェス自身もキャリア最高の時期を過ごしたバルセロナでの恩師、
グアルディオラの下で再びプレーする事に前向きだ。
仮にK.ウォーカーの獲得に失敗したとしても、
右サイドの人材難に陥るリスクは最低限に抑えられそうだ。
今季は不本意なシーズンに終わってしまったグアルディオラ。
だが、それだけに来季は決意を以て仕事にあたるはずだ。
幸いにもクラブのフロントとは相思相愛の関係にある以上、
彼の意思の下補強は進められるはず。
失意のシーズンを迎えた理由が脆弱なDFラインにあったのは明確。
果たして、ペップが理想とするスカッドは完成するのだろうか。
![]() |
Matthew |