スウォンジーに所属しているFWフェルナンド・ジョレンテは、
今冬にチェルシーからオファーがあった事を明かした。
チェルシーの指揮官コンテは、かつてユヴェントスを率いていた時に
ジョレンテを獲得した経緯があり、彼を高く評価している。
今冬のジエゴ・コスタ移籍騒動の時には獲得秒読みとさえ言われたが、
どうやら降格圏争い真っ最中のクラブに残る決断をした。
1月という冬の移籍市場の最中に就任したクレメント指揮官も
インタビューでジョレンテに移籍の可能性があった事を認めたが、
残留を目指す上でもエースの引き抜きは阻止しなければならず、
見事そのミッションは達成されたと言える。
英紙『ミラー』でジョレンテは、
「ユヴェントスにいた頃からコンテの事は良く知っていたよ。
ただ、冬に移籍する事は難しいんだ。
そのシーズン、それまでクラブで戦ってきたわけだからね。
普通に考えれば、クラブはシーズン中に選手を失う事はリスクと考えるはずだ。
僕はクラブで出場機会を得ているし、尚更ね」
と、チェルシー移籍に関してクラブの判断に理解を示している。
ともあれ彼にしてみれば大きなステップアップのチャンスだった。
彼の発言はプロフェッショナルとして模範解答だが、
サポーターからすれば少し残念に思えるのも確かだろう。
クレメント指揮官が成功したミッションは決してエースの残留だけでない。
就任した1月だけで3勝を挙げ、
順位も降格圏から脱出させる事に成功。
リバプール、サウサンプトンと難しい相手にも白星を挙げており、
その手腕は称賛されて然るべき。
指揮官を2度挿げ替えるという決断を下したクラブは、
ようやく最適な人材をスカウティングできたようだ。
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Matthew |