ターゲットはまず即戦力のCBか
2017年と新年を迎え各欧州リーグはウィンターブレイク突入。
が、プレミアを戦うクラブはそんな時間など与えられず、
過密日程のリーグを戦いながら冬のマーケットが開幕した。
リーグ13連勝と首位をひた走るチェルシー。
タイトルに向け最高の位置につける彼らだが、
補強ポイントは少なくは無い。
先発起用の選手は固定的で、交代カードも同様。
スカッドの選手全体を上手くターンオーバー、というよりは
固定メンバーで戦術の浸透と試合のコントロールをしている状況だ。
今の所主力の長期離脱はなく、負傷者も復帰しトレーニングで調整中。
そんなチーム事情の中、特に補強ポイントとして挙がっているのがCBだ。
コンテからすれば、長期の負傷離脱から調整中のズマ、
復帰した直後また負傷し離脱している主将テリーには大きな期待をかけず、
この冬に即戦力のCBを獲得する見込み。
特に4バックor3バックどちらでも通用する高度な戦術理解と
プレミアでも当たり負けをしない屈強なフィジカルを求めるはずだ。
噂に上がっているCBは以下の通り。
○フィルヒル・ファン・ダイク(サウサンプトン)
1月1日付の英紙『メトロ』はチェルシーの具体的なオファーを報じ、
サウサンプトンに対し6000万ポンドの巨額を投じるとした。
25歳と若手ながらもセルティック、サウサンプトンでは先発に名を連ね、
オランダ代表でも順調なキャリアを歩んでいる。
193cmと巨躯を持ちながらもスピード対応にも優れ、
高いフィード能力も兼ね備える近代的センターバックとして知られている。
昨季加入したセインツでも相棒フォンテと共に堅守を支え、評価も上昇中。
ユナイテッドを始め国外のクラブからも熱視線が送られており、争奪戦は必須か。
○ヴィクトル・リンデロフ(ベンフィカ)
22歳と若手ながらもベンフィカと代表で実績を積んでおり、
昨夏のEUROではスウェーデン代表のCB/右SBとして3試合にフル出場。
187cmと長身ながらも足元と機動力に優れ、複数のポジションにも対応。
将来性に溢れながらも着実にキャリアを充実させている為、
リンデロフには多くのビッグクラブが興味を示している。
(昨夏にはユナイテッドと具体的な交渉にあった)
ベンフィカとの契約解除に必要なのは3000万ユーロ。
満額を払うだけの資金はチェルシーにある為獲得の難易度は高くないが、
ここにきてベンフィカ側も違約金釣り上げ&新契約提示に向け動いている。
一筋縄ではいきそうにない状況だ。
(ただチェルシーは過去ベンフィカと多くの移籍を実現させていきており、
フロント間は良好な関係を保っている。強みを活かしきれるか。)
○シモン・ケア(フェネルバフチェ)
27歳とキャリア全盛にさしかかりつつあり、
ヴォルフスブルク、ローマなど名だたるクラブでも主力を経験。
今季も主力CBとしてクラブで活躍するデンマーク代表の主将のケアー。
190cmの長身を生かしたフィジカルコンタクトには滅法強く、
セットプレー時の得点源としても期待できるセンターバック。
フィード能力に関しては平均的なものの、そのキャプテンシーと
経験豊富なキャリアに魅力を感じるクラブは少なくない。
”家族全員がリバプールファン”と語るほどプレミアリーグには興味を抱いており、
本人もイングランド行きに前向きな模様。
各国を渡り歩いた歴戦の勇士は、英国へと向かうだろうか。
以上3人はこの冬、具体的なオファーが出るであろうとされる選手。
(とはいえ、ファン・ダイクの6000万ポンドは非現実的だが)
他にも昨夏から続きローマCBのリュディガー、マノラスや
ナポリのクリバリらの名前が挙がっているものの、
両クラブは頑なに交渉はないと公式にコメント。
破格のオファーでも送らない限り、交渉締結には至らなそうだ。
ともあれ、最低でも1人は即戦力の確保を望みたい所。
DFライン(ウイングバック含め)に長期離脱が出れば
チームの試合自体のクオリティーが低くなる懸念があり、
首位の座も危うくなるのは想像に難くない。
一刻も早く、交渉を具体的に持っていきたいところだ。
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Matthew |