昨季、ペドロは選手としてのキャリアを始め、
多くの栄光を勝ち取ってきたバルセロナを離れた。
アザールの2点目となるゴールでチェルシー4点目!!
素晴らしい…… pic.twitter.com/Pm06Nepf0Y— TOKI_YNWA (@YNWA_LFCKOP) 2016年11月5日
リーグ、コパ・デル・レイ、CL、クラブW杯….
手に余る程のタイトルを勝ち取り、
そしてほぼ全てのコンペティションで結果を残してきた彼は、
昨季イングランドという異国への旅立ちを決意した。
大きな期待を以てチェルシーへと迎え入れられたペドロだったが、
彼の最初のシーズンは決して上手くいかなかった。
チームの不振もあり、低調なシーズンに終わった15-16シーズン。
コンテ新指揮官に代わってもなお、
当初彼に与えられた役割はサイドのバックアッパーだった。
序列は両サイドのバックアッパーで一定の出場機会はあるものの、
先発定着には至らず出場時間は限定的。
彼はまたしても主力と成り得ないのか…..
試行錯誤を重ねるチームで奮闘する姿こそあれど、
その姿勢が結果として報われる事は少なかった。
しかし10月、コンテが3バック導入に踏み切ってすぐ、
チャンスは意外な形で訪れる事に。
ウィリアンが母親の急逝で帰国し、ペドロが先発起用。
そしてこのチャンスを逃してはならないと、
彼はどんな時でも全力で走り、攻守にアピールしていく。
またチームの結果も安定した事により、
さらに彼の存在価値は高まっていった。
今やペドロは、チェルシーの右WGで定位置を掴んでいる。
急加速を用いた鋭いタックル、ライン裏へのスプリント….
豊富な運動慮と戦術センスを武器に、右サイドで輝きを放っている。
昨季チームで1人気を吐いていたウィリアンを差し置き、
右サイドのファーストチョイスである事を証明し続けているのだ。
バルセロナ仕込みのテクニックでビルドアップに貢献すれば、
持ち前のスピードで躊躇なくラインブレイクを敢行する。
高いインテンシティーを攻守に求めるコンテにとってすれば、
彼ほどチームにバランスをもたらす選手はいなかったのかもしれない。
貢献度も実績も十分。
ビッグマッチにも強く、モチベーションも高い。
コンテは彼への信頼を口にし、サポーターは大きな拍手を送っている。
かつてベンチが定位置だった彼は、
誰よりもピッチを楽しそうに駆け回っている。
彼が好調を維持すれば順位が上がる可能性は高く、
リーグでは未だ2ゴールと結果、という点でも貢献していければ
チェルシーはより高い完成度が望めるはずだ。
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Matthew |