ユナイテッドの混迷は続く….
先日行われたELグループステージ、
フェネルバフチェ戦を2-1で落としたユナイテッド。
リーグ戦で苦戦が続いている事からも勢いを取り戻したかったが、
残念ながらも敗戦に終わった。
チームを取り巻く雰囲気は最悪に近く、
モウリーニョへの求心力低下の声も聞こえるようになった。
そんな中、先週のトップチームの練習に見慣れない顔があった。
バスティアン・シュヴァインシュタイガー。
昨季V.ハールによって移籍してきた元ドイツ代表選手は、
今季モウリーニョによってトップチームから外され、
事実上の戦力外通告を受け取っていた。
U-23でのチームに参加していた彼は今冬の退団が確実視されていたが、
ここにきて状況は変わってきたようだ。
チーム内の競争心を煽るためなのか、
はたまた新しいチーム戦術へのトライなのか…。
事実はモウリーニョ自身に問いただすしかないだろうが、
それほどまでにユナイテッドは切羽詰まっていると考えていいだろう。
正直な話、バスティが復帰した所で状況が良くなるとは思えない。
チームスタートから早々と切った選手が復帰した事は、
それだけチームの事情が緊迫している事の証明でもある。
確かに、彼が復帰した事で、中盤には更なる競争が生まれるだろう。
その競争から生まれたエネルギーは選手に活力を与えるかもしれないが、
それほど簡単な状況だと楽観視できる問題ではない。
更に言えば、今季リーグ戦で全くと言っていいほど出番を得ていない
マイケル・キャリックなどの存在を鑑みれば、
バスティの復帰にそれほど重要な意味があるとも思えない。
むしろEL、カップ戦で印象的なパフォーマンスを見せる
キャリックを起用しない事の方が、異常だとさえ思えてしまう。
キャリックに関してモウリーニョはバーンリー戦後、
「ピッチ上のキャリックは重要な選手だ。
彼はただの選手ではなく、サッカーを理解している。
しかし残念な事に、人間には時を止める事はできない。」
とコメントし、彼の35歳という年齢が気がかりであると示した。
まぁ….確かに35歳という年齢は選手としてピークを過ぎているだろうし、
将来的な”伸び”を期待するのは不可能だろう。
しかし彼は実際にまだトップフォームである事を試合で示しているし、
中盤でのバランスを見出せない意味でも彼の存在価値はあるだろう。
(また、イブラだって35歳であり、彼の時だって止められないはず)
ここまでその場その場での発言を聞いてしまっては、
モウリーニョ自身、最適なプランを見出せていない事を察してしまう。
悲しい事だが、ユナイテッドの迷走は終わりそうにない。
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Matthew |