アーセナル 4
19′ サンチェス
71′ ジルー
76′ ジルー
78′ サンチェス
サンダーランド 1
65′ デフォー
29日にプレミア第10節、アーセナル対サンダーランドが行われ、
アーセナルがアウェイで4-1と快勝した。
アーセナルは首位シティと勝ち点で並んでおり、
得失点差で2位。
”いつもの位置”ではあるものの、
十分に首位を狙える位置だけに勝利が欲しい試合だった。
対するホームのサンダーランドは今季最下位。
新指揮官モイーズは攻守に最適なバランスを見出せず、
特に厳しい時間を乗り切れない守備の脆弱性は顕著。
名のある選手はいるもののチームとしての調子は上がらず、
昨季奇跡の残留を果たしたチームは降格一直線へと進んでいる。
予想通り主導権を握ったのはアーセナルで、
持ち前のパスワークと流動性で試合を作る。
サンダーランドは自陣へ引いてもミドルを打ち込まれ、
強気に出てもプレスは散発。
中途半端なプレスに四苦八苦するほど、
今季のアーセナルは脆くなかった。
19分には右サイドのクロスボールにサンチェスが合わせ先制。
小柄ながらもタイミングとポジショニングで決めた。
とうとう奪われてしまった先制点にサンダーランドは失望し、
開始直後は見せていたエネルギーも徐々に失われていく。
しかし得点後のアーセナルは試合のコントロールに動き、
リスクを犯した攻めは行わない。
ボールと人は動くものの決定的なシュートチャンスは作れず、
セーフティなパスワークに終始した。
そのまま前半は終了し、1-0でアーセナルのリード。
このまま安全に試合が終わるだろう、と誰もが思ったはずだ。
しかし、試合はそのまま終わらなかった。
試合をコントロールしていたアーセナルだったが、
一瞬の隙を突かれMFワトモアにPA内へドリブルで侵入を許す。
アーセナル守護神チェフが彼へ対応するもたまらず倒してしまいPK、
サンダーランドは完全劣勢の中から同点のチャンスを得た。
これをFWデフォーが確実に決め同点。
そして失点直後のアーセナルはどこか浮き足立ち、
不穏な空気がピッチを包み始める。
そんな雰囲気を変えたのが、失点直後に途中出場したジルー。
ケガから復帰したばかりのジルーが持ち前の決定力を発揮し、
71分、76分と立て続けにゴールしてみせたのだ。
1点目はマイナス気味のクロスを上手く合わせた技巧的なボレー。
そして2点目はCKをニアで逸らしゴール反対隅へ。
どちらもストライカーとして最高のゴールだった。
再びリードと勢いを得たアーセナルはサンチェスがトドメの一撃。
4-1と完全にノックアウトされたサンダーランドは、
無残にも砕け散った。
アーセナルはこれでリーグ開幕戦以来負けなし。
勝ち点23で以前首位タイを走っており、
まだまだ優勝が期待できる好位置につけている。
一時的に追いついたものの惨敗したサンダーランドは
以前残留に向け厳しい状況で、
開幕10試合で得た勝ち点はわずか「2」。
モイーズ解任は時間の問題と言わざるを得ず、
降格はほぼ決定的と言っていいだろう。
残念ながら、今季は残留できそうにない。
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Matthew |