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疾風怒濤の完勝

チェルシー 4

1′ ペドロ

21′ ケーヒル

62′ アザール

70′ カンテ

マンチェスター・ユナイテッド 0

 


モウリーニョ、凱旋。

かつての古巣へ、宿敵の指揮官として戻ってきたモウリーニョ。

莫大な補強で揃えた魅力的なチームは優勝候補の一角だが、

個人のクオリティーに依存した攻撃は時に停滞をもたらしている。

迎えたチェルシーはコンテ指揮官の下3バックを導入し、

前節ではレスターに3-0で快勝。

今季は欧州カップ戦が無い為時間もあり、

チームには瞬く間に新システムのコンセプトが浸透している。

格下、中堅相手に通用した3バックが

ビッグクラブ相手にどれだけ出来るか、注目の一戦となった。

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3-4-3の左シャドーで起用されているアザール。

状況によって中とサイドへ流動的に動き、

持ち前の創造性とクオリティーを示し続けている。

この夜の彼もまた最高のクオリティーを示し、

鮮やかなゴールを奪って見せた。

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お互い負けられない一戦であり、

試合は慎重な展開を見せるだろう、というのが大方の予想だった。

しかし試合は、意外な局面からスタートした。

前半開始わずか30秒、M.アロンソが敵DFライン裏へフィードすると、

お見合いするDFとGKの間をペドロがすり抜け左足一閃。

開始早々からチェルシーがリードを奪い、

最高の形で試合をスタートする事が出来た。

ユナイテッド、モウリーニョからすれば

”悪夢”と言う他ない程安易なミス、局面での失点だった。

そしてこの失点が頭から離れないのか、

ユナイテッドのDF陣は試合を通して安定感を欠き、

常にネガティヴな表情を見せた。

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ユナイテッドも右SBのバレンシア、

この日も1トップ起用のイブラヒモビッチを中心にチャンスを作るも

チェルシーの守備陣は最後まで集中してプレー。

最後の最後まで体を張り、ブロックを抜けたシュートは

クルトゥワが鬼気迫るセーブで失点を許さない。

特にこの日のクルトゥワは厳しいシュートを何度も枠外へ弾き飛ばし、

見事としか言い様がないセーブを繰り返した。

前半は最初から最後まで両チーム球際で激しく戦い、

非常に高いインテンシティーを以て試合を行った。

しかし両者において決定的に違うのは、

チェルシーが攻守を戦術的に戦うのに対し、

ユナイテッドは攻守両面で個人の判断、精度に依存していた。

特にチェルシーはこれまでの試合以上にシステムが習熟。

ボールを持てば素早く、失えば激しく寄せる。

コンテの”激情”がチームに浸透したかのように、戦う姿がそこにあった。

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21分にはケーヒルがCKのこぼれ球を押し込み追加点。

流れの中でも、セットプレーでも強さを発揮したチェルシーが、

試合を決定づける2点目を奪って見せた。

モウリーニョはチームに対し険しい表情で指示を飛ばすも、

ユナイテッドの選手たちに、前を向く気力は失われてしまった。

その後もCKのサインプレーでアザールが見事なシュートを放つなど、

戦術面でも力を発揮するチェルシー。

この試合の為にどれだけ用意周到な準備をしてきたのか、

コンテのこの試合にかける想いの強さを感じる前半だった。

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前半の失点で前への推進力を失ったユナイテッドに対し、

チェルシーの熱が冷める事が無かった。

自分たちへの自信を深めるようにプレーには鋭さがあり、

攻守でそのエネルギーが落ち着いてしまう事は無い。

2シャドーのアザール・ペドロが流動的、

かつD.コスタと近い距離を保つためユナイテッドDFはマークが追い付かない。

気付けば重要なエリアで数的不利に陥り、

対応に少しでも遅れれば容赦なく仕掛けられチャンスを創造される。

デ・ヘアの好判断に救われる場面が多く、

ユナイテッドは守備時、最後の最後まで後手に回り続けた。

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62分にはアザールが鮮やかなシュートを決める。

連動性と技術性を突き詰めた芸術的なゴールは、

ユナイテッドの気力を完全に死へ追いやった。

細やかなステップで相手の間合いを外し、

瞬間的な速さで打ち貫いたシュートはあまりにも、美しかった。

前を向いてはチャンスの起点となり、

苦しい状況でも巧みなボディコントロールからプレスを躱す。

今夜のアザールは、正に異次元だった。

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勝利への意欲など微塵も感じないユナイテッドに

とどめを刺したのはカンテ。

この日も広大なエリアに顔を出しては確かな状況判断で

ボール奪取とパスワークに貢献したカンテ。

70分に相手エリア付近でボールを持つと、

巧みなステップとシュートフェイントで単独突破、振り抜き得点。

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移籍後初ゴールを奪って見せたカンテに、

チームメイトらは全員が笑顔で駆け寄り、祝福した。

「君に決めてもらいたかった。」

と言わんばかりの笑顔を見せるチームメイト達。

他の選手がどれだけカンテが重要な役割を担い、

またその期待に応えたパフォーマンスをしているか、

彼ら自身が感じていたのかもしれない。

その後もユナイテッドは何度かチャンスを作るものの、

カンテとクルトゥワを中心にブロック。

4-0の完勝で試合は幕を閉じた。

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完璧だった。

攻めに速く、守りに堅い。

就任当初3バック導入は考えられていたものの、

戦術的な経験も適した人材も揃わず棚上げ。

勝利が遠のきチームを取り巻く雰囲気が重くなったタイミングで

コンテはチームに新システムをもたらした。

更にコンテが浸透させたシステムは、単に「雰囲気を変える」ための

施策ではなかった。

しっかりとそれまでの問題点、特に選手間の距離と連動性、

繋ぎの崩しの戦術的なメソッドを確立させた。

アザール、ペドロ、ウィリアンらをサイドに縛らず解放。

ボールに「寄せきる」姿勢をチームに植え付け、

闘争心と推進力をもたらした。

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チェルシーの選手の多くはモウリーニョの教え子だ。

彼が獲得を画策し、呼び寄せ、指導した。

しかしこの試合で見せた彼らの姿を、モウリーニョは予想していたのか?

冷遇したモーゼスが躍動する姿を見て、何を思ったのだろうか?

その心情は本人にしか分からないかもしれないが、

試合を観る彼の眼差しからは、憤り以上に感心を感じ取れた。

4失点目の時の表情には「だろうね。」といった、

半ば諦めのような、呆れたような表情が見て取れた。

モウはエネルギーを失ったユナイテッドの選手に失望したはずで、

彼がこの試合を単なる一試合とは思っていなかっただけに、

今回の結果は本当に残念で仕方ないだろう。

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チェルシーはこれからも進み続けるはずだ。

難しい時間を過ごした昨季の悩ましさを振り解くように、

チームは勝利を欲している。

そして大事な試合で勝利に値するプレーを見せた。

誰もが走り、誰もが戦っていた。

これまで時折見せていた、切ない、悲しげなチェルシーはもういない。

そうだと心から信じ切ってしまうような、完璧な試合だった。

この記事を書いた人

Matthew Matthew

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