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シティ、終始主導権もエバートンとドロー

マンチェスター・シティ 1

72′ ノリート

エヴァートン 1

64′ ルカク


現地時間15日、プレミアリーグ第8節が行われ、

首位シティはホームにエヴァートンを迎えた。

今季シティはグアルディオラ体制の下首位をキープ。

スパーズに敗北を喫し不覚を取ったものの、

上々のシーズンを送っている。

対するエヴァートンも新指揮官クーマンの下好調。

リーグ3位の高位置につけている。

試合は予想通りホームが主導権を握り続けたものの、

結果としては1-1のドローとなった。

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バルセロナではかつてチームメイトだったペップとクーマン。

現在でも親睦の深い彼らは試合前にも仲良く語り合う姿が見られ、

また戦術家としても知られる両者にも注目が集まった。

そしてグアルディオラはこの試合、3バックを採用。

CLバルセロナ戦を控え、また代表で負傷したSBサニャの事もあり

システムの変更を余儀なくされた。

元々ゲームプランとして3バックがあったのは定かではないが、

いざ試合が始まればゲームを終始支配する、

高度に組織化されたシステムだった。

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スタートからゲームを支配したのはシティ。

攻守にコンパクトな距離感を保ち、

高いリズムでボールを回しては、

効果的なチャンスを立て続けに生み出した。

また右サイドで先発したザネは質の高いプレーを見せ、

単独でのチャンスメイク、激しいトラジションなど

チームにダイナミズムをもたらした。

エヴァートンは防戦一方に追われるも、

 

 

GKステケレンブルフ、CBウィリアムズ、ジャギエルカを中心に

強固なプロテクトを構築し失点を許さない。

またルカク、ボラシを軸にエヴァートンはカウンターを狙い、

少ないチャンスからフィニッシュへ繋げる状況が続いた。

42分にはシルバがジャギエルカに倒されPKを得るも、

デ・ブライネのPKはステケレンブルフがビッグセーブ。

シティがペースを握るも、前半は0-0のまま終了した。

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後半も主導権はシティ。

フェルナンジーニョ、シルバ、デ・ブライネが構築する

中盤のトライアングルは攻守に効果的で、

中央でのビルドアップで相手を釣り出してはサイドに鋭くパス。

シティの両サイドはしばしば1対1、もしくは数的有利を作り、

エヴァートンを敵陣に押し込み続けた。

ゲームを支配したのは明らかにシティだった。

しかし、ゲームを支配するだけで勝てるほど、

今季のエヴァートンは甘くなかった。

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自陣深い位置に押し込まれたエヴァートンは、

虎視眈々とカウンターのチャンスを狙っていた。

そしてプラン通り、自陣PA内付近からフィードをボラシが逸らし、

左サイドをルカクが抜け出し一気攻勢。

寄せてくるDFをものともせず、ゴール右隅に見事なシュートを決めた。

先制したのは、シティではなくエヴァートン。

ゲームを支配したのも、チャンスを作り続けたのもシティだったが、

最後の最後で決めきれなかった、高い”ツケ”を払わされてしまった。

先制された事で、それまで以上にシティは「縦」を意識して攻撃、

DFラインをさらに高く設定し、狭いエリアでも果敢にチャレンジし

エヴァートンのゴールに襲い掛かった。

70分にはアグエロが、またもジャギエルカに倒されPK。

この日2度目のPKだが、

これもまたステケレンブルフが完璧なセーブ。

興奮に包まれるエヴァトニアン、落胆するシティファン。

このままもしかして….という雰囲気を打破したのは、

PK失敗直後に投入されたノリートだった。

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シルバが蹴った左CKのクリアボールをシティが拾い、

ボールは再度フリーのシルバへ。

エリア内で数的有利を築いていたポイントをシルバは見逃さず、

美しい軌道を描いたクロスをノリートが鮮やかに決めて見せた。

雰囲気は完全にシティへと移り変わり、

スタジアムのサポーターは「Go!!」と叫ぶ。

その後も決定的なチャンスを作り続けるも、

この日のシティは決定力に欠け、ゴールネットを揺らせず。

最終的には1-1のドローとなった。

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サイド、中央問わずチャンスを作り続けたシティ。

ペップ自身も試合後の会見で「我々は勝利に値した」としたが、

まさに言葉通りの内容だったと言っていい。

しかし勝ちきれない所が、シティに脈々と受け継がれる

「詰めの甘さ」なのかもしれない。

エヴァートンからすれば、内容を考えても悪くない結果。

特にゲームが動いた後半は随所でチャンスを作るなど、

強かな面もうかがう事が出来たくらいだ。

厳しい状況でも粘り強く戦うベースがエヴァートンには感じられ、

今シーズンの彼らは目が離せない。

特にステケレンブルフ、ウィリアムズ、ジャギエルカが

構築する中央DFゾーンの強度は確かだ。

PKを2度与えてしまったジャギエルカだが、

この日の寄せとシュートブロックでの貢献を踏まえれば、

彼を酷評するのはお門違いなはずだ。

大量失点さえ現実的だった試合内容でも引き分けに持ち込めたのは、

ジャギエルカを中心とした守備組織が最後まで奮闘したからだ。

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デ・ブライネはこの日も主役の1人。

ビルドアップ、チャンスメイク、フィニッシュなど

多くの局面に顔を出しては観客を沸かせた。

エヴァートンが一瞬でも見せればシュートに持ち込み、

終了間際にはクロスバー直撃のミドルを放つなど別格。

90分通して質の高いプレーを供給し続ける安定感もあり、

常にエヴァートンにとって驚異的であり続けた。

得点こそ奪えなかったのが残念で、この試合引き分けたのも

その決定力が大きな要因である事は明確。

勝負の場面で決めきれるようになれば、

彼は間違いなくワールドクラスの選手へと名を連ねるだろう。

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ゲームを支配する事と、勝利する事は違うーーーー

そんな事を思い起こさせる試合だった。

シティからすれば引き分けに値する内容では到底なく、

むしろ大量得点による快勝でさえ有り得たはずだ。

エヴァートンからしても、幸運だった、と感じるはずだ。

この試合におけるキーワードは正に「決定力」であり、

チャンスは決めきれなければ意味を成さない、という事だ。

今後もシティは多くの試合で主導権を握り、

数えきれない程のチャンスを創造していくはずだ。

しかし決めなければ、それは意味がないのだ。

この試合をシティは決して忘れてはならないだろうし、

「慣れないシステムでも主導権を握れた」なんて捉え方をすれば

足元を掬われてもおかしくない。

むしろ「決めきらなければ。このままでは不味い。」と、

危機感さえ感じ取るべき結果だろう。

そして次の相手はバルセロナだ。

決定力がどうのなんて言っていられるほどの相手じゃない。

チームとしての資質が問われるはずだ。

 

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Matthew Matthew

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