英紙『サン』は9日、
チェルシーがユヴェントスDFボヌッチ獲得に向け、
「5600万ユーロ+セスク」という条件でオファーを検討と報じた。
信憑性は定かでないものの、興味深い報道だ。
チェルシーは今夏CBの補強に難航し、
本命クリバリらを逃したうえでD.ルイスを緊急補強。
とはいえコンテ監督はルイスを含め現CB陣に満足しておらず、
更なる補強をリクエストをしている事だろう
ボヌッチの獲得はコンテ自身、今夏の移籍市場でも狙っていたものの、
本人のユヴェントスへの強い愛情もあり交渉は発展せず。
ボヌッチも公式インタビューで残留を明言するなど、
具体的な交渉にすら行う事が出来なかった。
今回チェルシーが、というよりコンテが本腰を入れて要望したのか、
かなりの高額オファーを提示するつもりなのかもしれない。
が、確かに5600万ユーロは高額であるものの、
ボヌッチに移籍の意思は無いであろうし、
そもそも彼は実力、実績共に最高クラスのセンターバック。
精確なフィードと守備センスを持ち合わせている事からも
超人気銘柄と言える以上、もしユヴェントスが交渉に応じるなら
それこそ欧州各クラブの争奪戦となる事は必至だ。
出場機会に恵まれないセスクを交渉条件に入れているのも、
コンテ指揮官の思惑が大きく感じ取られる。
未だトップクラスの選手でありながらも、
コンテ指揮下のチェルシーでは絶対的な存在になれそうにないセスク。
そんな彼を簡単に手放すようなら、
現所属選手達のコンテへの不信感にも少なからず影響するだろう。
フロント側もコンテの姿勢を尊重はするとは思うが、
彼の要求通りに、クラブで貢献してきた主力をすぐさま手放すような
判断を下すとは考えにくい。
したがって、この条件自体、噂に過ぎない、と思うところではある。
(事実ユヴェントスは攻撃的MFを欲してはいたものの、
ピアニッチを今夏獲得している以上、セスク獲得は重要ではないはず)
今冬の移籍市場でもチェルシーは大きく動くであろうが、
大物を狙いすぎた結果空回りした今夏の反省は活かさなければならない。
手堅く、そして現実的なプランを以て、冬を迎えたいものだ。
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Matthew |