チェルシー 2
61′ ウィリアン
67′ D.コスタ
ハル 0
プレミアリーグ第7節が現地時間1日に行われ、
チェルシーはアウェイでハル・シティと対戦。
リーグ戦ではここ3試合未勝利のチェルシー、
是が非でも勝利を勝ち取りたい一戦だ。
対するホームのハルも3連敗中。
試合前には、亡くなった中学生のサポーターに対し
哀悼の拍手が送られた事もあり、
勝利を捧げたい試合でもあった。
コンテはこの試合、スタートから3バックを採用。
3CBには右からアスピリクエタ/D.ルイス/ケーヒルが先発、
右WBにモーゼス、左WBにアロンソを起用した。
セカンドトップ気味にウィリアンとアザールが入る事で、
流動的に中盤と前線を動き回った。
前半はお互い球際を激しく戦い、緊張感が漂う。
開始早々3分にはFKからスノッドグラスが素晴らしいシュートを放つも、
クルトゥワが抜群の反応をしセーブ。
打ち合いの展開が予想された立ち上がりだったものの、
ここから両チーム共にシュートチャンスまで持ち込めず、
エリア内までは侵入してはクリアされる状況が続いた。
チェルシーは中盤の人数を厚くしたことで陣形がコンパクトに。
選手間の距離が修正されパスコースと選択肢が増える事で、
不用意なロストが激減した。
またウィリアンとアザールが自由に動き回ることで、
相手の間、間でボールを受けられるようになった。
これまでの試合よりも格段にボールタッチが増え、
また前を向いてプレーする局面が劇的に増えたと言っていい。
中央で彼らがプレーする事で両サイドも空き、
チェルシーのサイドプレーヤーは広大なスペースを活用できた。
相手は昇格組ハルではあるものの、
ここ数試合抱えていた問題をチェルシーは修正できつつあった。
だが決定的なチャンスの形、またそこに至るプロセスは未だ課題で、
前半はいい局面はあるもののシュートまで全く持ち込めなかった。
後半、チェルシーのキーワードは”シュート”。
チャンスは作れているもののシュートまで行けず、
失点すれば一気に流れを持って行かれる心配もあった。
そこでコンテは積極的にシュートを選手に指示し、
チェルシーは相手ブロックの外からでも躊躇なく狙っていった。
ハルが前半は見せていた球際のエネルギーを失った事もあり、
チェルシーの一方的な展開が続いていった。
61分にウィリアンが鮮やかなミドルで先制し、
その良い流れから67分にD.コスタが追加点。
コスタはリーグ7試合で6得点と絶好調。
前半は消えていた時間の多かったエースが結果を残した。
正直に言えば、後半はチェルシーが良いというよりも、
ハルが悪い、といった内容だ。
あまりにも消極的で、勝利への意欲が見られなかった。
失点後も意欲は見られず、攻守において組織的に立ち回れない。
追加点を奪われたのは時間の問題で、必然とすら感じられた。
ともあれ2点のリードを奪えたチェルシー。
そのまま試合をコントロールし、
後半途中には若手チャロバーがプレミア初出場を飾る。
本格的に採用した3バックの布陣で快勝したチェルシーは、
良い雰囲気で代表ウィークを迎える事となった。
チームに馴染みのない3バックのシステムで結果を残せたのは
チェルシーに、コンテにとって好材料だろう。
とはいえ、前半のようにフィニッシュの形において等課題は残る。
バーンリー戦以来のクリーンシートも喜ばしいものの、
相手はハルだっただけに油断は禁物。
ケーヒルとD.ルイスの”やらかし”も懸念されるだけに、
決して満足できるチーム状態でない事は忘れてはいけないはずだ。
代表ウィーク明けの選手のコンディションも気掛かりなだけに、
これからの2週間でコンテがどうのような準備をするのか注目したい。
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Matthew |