10日、プレミアリーグ第4節が行われ、
ストーク・シティが本拠地ブリタニア・スタジアムに
トットナム・スパーズを迎え入れた。
ストークは今季未だ未勝利。
今夏ストークは即戦力を補強し、アレンやボニー、
マルティンス・インディなどを獲得。
彼ら3人は今節も先発に名を連ねている。
対するトッテナムは今季無敗を維持しているものの、
勝ちきれない試合が多く、勝負強さが求められていた。
終わってみれば、アウェイのスパーズが4-0で快勝。
昨季の対戦から続いての圧勝となった。
しかし内容からいえば、ストークが先制してもおかしくなかった。
セットプレーを中心にチャンスを作り出したものの、
フィニッシュの精度に欠け試合を優位に進める事が出来なかった。
対するトッテナムはセットプレー時こそチャンスを作られたものの、
中盤でのプレスを中心に試合をコントロール。
ハイテンポなフットボールを攻守に渡って展開し、
サイドアタックと中央のコンビネーションでチャンスを創造した。
お互い決めきれない展開の中、41分にソン:フンミンが先制。
右サイドで起点となったエリクセンの折り返しを、
逆サイドから中央へ進出しフリーになったソンが冷静に決めた。
それまでソンはアタッキングサードでの精度が低く、
いい位置までは進出するも連動性に欠けチャンスを活かしきれなかった。
この失点の場面がこの試合の重要なポイントだろう。
というのも、ストークDFはボールサイドへの意識が強く、
逆サイドや2列目からPA内中央へ進出してきた選手を掴みきれない。
続く2点目、3点目の失点も同じパターンで、
DFとボランチの間のスペースをいかに埋めていくかが今後の課題だろう。
試合を決定的にした先制点、2点目を決め、
さらに4点目をアシストしたソン・フンミンは結果を残した。
今夏移籍が既定路線だったものの残留し、見事期待に応えた。
(とはいえ、チャンスを連携ミスから潰す場面も多く、懸念も)
昨季躍進の原動力だったアリ、ケインにもゴールがあったのは幸いで、
特にケインは2年連続得点王を狙う為にも欲しかった得点だ。
しかし個人的には攻守に渡り貢献したウォーカーが良かった。
自陣ゴール付近で果敢に体を張りブロック、
相手陣内ではサイド攻撃の起点となり、激しい上下動を続けた。
特に3点目のカウンターはウォーカーが主役だった。
自陣深い位置で奪い、ウォーカーは全速力でサイドを快走、
爆発的なオーバーラップで右サイドを制圧し、
中央でフリーのアリに対して冷静なクロスを供給した。
攻守において重要な貢献をしたウォーカーは忘れてはいけない。
昨季まで3年連続でクラブ史上最高位の9位へ導き、
ストークでは盤石な地位を固めているヒューズ。
今季こそ、と息巻いてはいたものの結果を得られず、
苦いシーズンのスタートとなってしまった。
彼自身もこの試合で判定に抗議し退席処分を受けており、
今後の試合でもチームの雰囲気を変えられるか難しいところだ。
とはいえ、4-0というスコアながらもチャンスは作れており、
守備時の修正とフィニッシュの精度さえあれば結果は違っていた。
この試合でチームは自信を失ってしまったかもしれないが、
コンセプトを変える必要は全くないだろう。
今後の試合の出来次第ではむしろ、昨季まで以上の活躍ができるはずだ。
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Matthew |