レスターの今季は苦いスタートを切った。
昇格組のハルに黒星を喫し、
昨季の奇跡の栄光に傷をつけてしまった。
しかし彼らは敗戦から再び意識したのだ。
「ハードワーク」こそがレスターの矜持であり、
選手各個人が全てを出し切ってこそ結果が出ると。
らしさを取り戻したレスターはアーセナルと引き分け、
昨季唯一ダブルを献上した相手から勝ち点を奪った。
そして第3節、大雨が降りしきる中今季初勝利。
プレミア常連ともなっているスワンズから奪った勝利は、
非常に大きな意味を持つだろう。
なぜなら、ヴァーディーとモーガンという
チームの核となる選手が得点を決め、
厳しい状況でも失点を最低限に抑える内容だったからだ。
しかし、楽観的にはなれない。
岡崎やオルブライトンの推進力はチームを前へ進めるものの、
彼らが活力を失えばチームに与えるネガティブな影響も大きい。
期待の新戦力メンディがケガで離脱し、
中盤の守備コントロール、特にバイタルエリアの強度は散々だ。
ワイドに展開され、CBが中央を固めれば簡単に
バイタルエリアにスペースが生まれてしまい決定機に。
そんなシーンが終始繰り返されてしまっていたのだ。
守護神シュマイケルが見事なキーピングで防いでいるものの、
今のような完成度ではCLを勝ち抜くのは難しいと思わざるを得ない。
移籍最終日に獲得したのはFWであり、
フロント陣もチームの状況を明確に理解しているとは言えないのではないか。
シーズンは始まったばかりだが、
昨季のプレミア王者の道のりは非常に厳しい。
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Matthew |