開幕まで2週間を切ったプレミアリーグ。
各クラブがそれぞれプレシーズンを戦い、
新たなシーズンの準備を着々と進めている。
その中でも今回取り上げたいのが、
来季のプレミアを彩る、名将達の姿だ。
欧州屈指の監督が集まり、しのぎを削る来季。
注目すべきは、決して選手だけではない。
○マンチェスター・シティ
ジュゼップ・グアルディオラ
言わずと知れた世界屈指の戦術家。
バルセロナで”ポゼッション”の時代を確立。
ボールを保持してゲームを支配する哲学は、
これまで全てのクラブで結果を残してきた。
バイエルンでも左右非対称の布陣、
ボランチとして機能するサイドバックなど、
常に新しいシステムを構築してはタイトルを勝ち取った。
○レスター
クラウディオ・ラニエリ
昨季レスターで”奇跡”を起こした名伯楽。
これまでタイトルには縁が無く、
チームも就任前年度は降格争いを演じるなど、
決してチームの状況が良くない中で優勝を果たした。
金満化を遂げるプレミアで弱小クラブが結果を残し、
フットボールはお金ではなく、情熱で動く事を示した。
来季はクラブ初のCLを戦い、真の実力が問われるシーズンとなる。
○チェルシー
アントニオ・コンテ
ユベントスで選手としてだけでなく
監督としても栄光を築き上げた戦術家。
カルチョ・スキャンダルを経て低迷した
名門ユヴェントスを見事再建させた手腕、
そしてEURO2016でイタリアを率いて
名勝負を演じた事で称賛を浴びる。
優れたモチベーターでもある彼が就任し、
ブルーズはまたタイトルを目指す。
○マンチェスター・ユナイテッド
ジョゼ・モウリーニョ
昨季途中までチェルシーを率いた稀代の名将。
ブルーズではチームの不振もあり解任の憂き目に。
ともあれ彼自身の飽くなき勝利への精神、
そして数々のタイトルを獲得してきた経験は
ユナイテッドの低迷に終止符を打つかもしれない。
ワールドクラスの選手を巨額で次々獲得し、
自らの理想のチームを構築しつつある。
○トッテナム・ホットスパー
マウリシオ・ポチェッティーノ
昨季トッテナムを悲願の優勝へと近づけた若きカリスマ。
若手中心のチーム作りをサウサンプトン時代から
一貫して行っており、なおかつ結果を残してきた。
攻守に渡ってリーグ屈指のクオリティを誇るチームを築き、
ビッグ4の牙城をいとも簡単に崩して見せた。
来季参戦するCLでも番狂わせを起こす可能性は十分。
○リバプール
ユルゲン・クロップ
ドルトムントで一時代を築き上げた、
世界でも指折りの熱き闘将。
昨季途中で悩める名門に就任すると、
持ち前の明るさと熱さをチームに浸透。
ハイプレスとショートカウンターを基調とした
“戦うチーム”を短期間で作り上げた。
昨季EL準決勝、古巣ドルトムント戦では
ホームで0-2と苦戦する選手たちに対し、
「子どもや孫たちに語り継げるような事をやろう」
と語りかけ、見事逆転勝利。準優勝へと導いた。
プレミアでも異色のハイプレスを用いるレッズ。
チームにより戦術が浸透すれば、
タイトル争いに参戦する可能性は非常に高い。
以上、来季タイトルを争うであろう6クラブの指揮官だ。
他にもビリッチやクーマンを始めとした名監督がプレミアを彩る。
チームの主役は決して選手だけではない。
彼らを導く指揮官の姿もまた、楽しみたい。
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Matthew |